全てフィクションです 【父との秘密】父の言い草 - 2002年07月12日(金)次の日たまたまいつもより早く家に帰った。 その日は母の仕事が無い日だったから。 玄関に入ると父と母の言い争う声が聞こえてきた。 静かに家に入って聞き耳を立ててみると、どうもあたしの話のようだ。 きっと昨日の事などを父に話したんだろう。 父はあたしが帰らないのを知っていたはずだが なぜかそれに文句を言ってくる事は無かった。 普段は厳しいはずの父なのに。 ドアの外で大人しく聞いているとまた母の処女談義が始まった。 手紙の内容と同じような事を言っている。 結婚する相手に処女を捧げるのが一番だと熱く語る母に 父は生返事だ。 そりゃそうだろう。 処女性を大事に考えている男なら、娘を大事に考えている男なら 自分の娘を、ましてまだ小さい娘を犯すなんて事はしないだろう。 だけどこの言い草だ。 俺は女にとって自分が処女かどうかなんて大事だとは思わない。 セックスなんて、出来れば何だって同じじゃないか。 どれだけたくさんの男と寝たからって、それがなんだ。 結婚前に大勢とやってる女だっていっぱいいるだろう。 あの子が既に男とやってたとしたって、男を見る目が良くなっていい。 あたしも、父がそれ程素晴らしい意見を述べるとも思っていなかったが その言い草に心底絶望し、そのまま部屋には入らずに外へ出た。 後ろから、でもあの子はまだ中学生なのよ!という母の叫び声が聞こえた。 あたしがこれまでどんなにか悩んで悩みぬいて 妊娠の心配までして、どうやったら父に犯されずに済むか 年端も行かないうちからそんな事ばかり心配してきたと言うのにあの男は。 娘の気持ちを少しでも分かろうともしないのか。 あんな男なんか死ねばいい。 あんな腐った男なんか死ねばいい。 -
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