全てフィクションです 【父との秘密】終わった・・・ - 2002年07月01日(月)あのいやらしい男の家から帰ってくると、一気に気が抜けた。 帰りは少し遅くなったので、母はあたしを呼びつけて小言を言ったが それすらほとんど耳に入らず、頭の中はしびれたように白かった。 救いだったのは、 今日は母が仕事の日じゃなかった事くらいか。 父は寝室には来ない。 さすがに同じ思いを一日に2度も3度も我慢するなんてしたくない。 これで、するべき事が終わった。 相手の男はコンドームをしていたが、避妊は100%ではないらしいし、 他には誰とも寝ていないと言い張れば大丈夫だろう。 もし妊娠していても、父親が誰かを説明する時には困らない。 いや、生理が来ないという事実で既に困ってはいるが。 根本的な問題は何も解決していないんだけれど。 それより初めての大嘘と大芝居に良心の呵責との葛藤が凄まじかった。 あたしがこれほど悩んでいる時に、父は何を思っているんだろう。 このままあたしの生理が来なかったらなんて考えてるんだろうか。 それとも、生理が来ていない事すら知らないのだろうか。 ・・・いい気なもんだ。 酒を飲んでひっくり返っている父。 顔を赤くして腐ったような目でテレビを見ている。 自分が子供ながらにこれほど悩んでいるというのに 暢気に転がっている父を見ていると気持ち悪くなりそうだったので あたしはすぐに食事を取らず部屋に篭った。 -
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