...ねね

 

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【父との秘密】来た - 2002年07月02日(火)

生理が来なくなって丁度一週間目の朝
トイレに行くと出血があった。

「来た!」

あたしはトイレで叫んでいた。
前日、さすがに生理が来ないあたしを訝しがった母が
「生理、来てないみたいだけど体調悪いの?」
と聞きに来て、うんそうみたい、とだけ笑って答えたが
実は気が気じゃなかったのだ。
いつ母にばれるか、そればかり心配して眠れなかった、
その次の朝だった。

妊娠しているんじゃないかと始終心配ばかりしていたので
きっと体が変調をきたしたのだろう。
とにかく、生理が来たからには心配は何も無い。

・・・よかった。

本当に良かった。本当に安心した。

だけど、こんな思いはもう二度としたくなかった。
出来るだけ、父とは離れていたい。
出来れば別の場所で暮らしたい。
家には帰りたくない。
だけど、母が仕事から帰ってくるのは深夜だ。
さすがに深夜まで遊んでいるわけにはいかなかった。

生理の間中、あたしはどうやったら父と寝ないで済むか
自分だけの力でそれを成し遂げられるか
そんな事をずっと考えていた。


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