...ねね

 

 全てフィクションです

【父との秘密】今夜はこの人と - 2002年06月30日(日)

「今日は、だれもいないの?」

「いないよ。親は夜仕事だから」

「・・・そう」

今日はこの為に来たのだ。
今更時間ばかり引き延ばしても、何もならない。
男をその気にさせる為に、ミニスカートをはいてきた。
思ったとおり、男はあたしの足をさり気なく見ている。

・・・気持ち悪い

その下心に満たされた視線が痛い。気持ち悪い。
男なんか・・・やっぱりセックスさえ出来れば
女であれば何だって抱くのね。
あたしも同じだ。
男なら誰だって良かった。
もう汚れてしまった体なんだから、この男と寝たからって何も変わらない。


覚悟は、してきたはず。


会話もそこそこに、彼はあたしの体に手をかけた。
父と違うところは布団を顔にかぶせられていない事だけだった。
後は同じだ。
あたしの体を不気味に撫で回して、舐め回して
入れて、動かして、一人で果てる。

やっぱりいつもと変わらない。ほら大丈夫だ。なんてことない。
自分に言い聞かせながら目をつぶっているだけで、事は終わった。

「また連絡くれよ」

冗談じゃない。
一度だけで充分だ。


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