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【父との秘密】妊娠のしくみ - 2002年06月15日(土)

生理が来た事にショックを受けたあたしは
慣れない腹の痛みも伴って、次の日学校を休んだ。

そして、いろんな事が頭の中をめぐっていた。

さあ、これからどうしよう。
とりあえず、この出血の間は父は手を出してこないだろう。
まだ鮮血と言えるほどの経血ではなかったけど
それでもシーツは汚れるだろうし。

セックスをすれば、必ず妊娠するのだろうか。
セックスからどのくらいの期間で妊娠するのだろうか。
セックスしても妊娠しない手立てはあるのだろうか。

ろくな性教育も受けていない時代
小学5年生のあたしには、考えても解決できない問題だった。
そこであたしは、医学書を探した。
前に、見かけたことがある。
妊婦についての本だったような気がする。
多分母が妊娠していた頃に買ったものだろう。

本を開くと、そこには受精のしくみ、妊娠のしくみが
難しい言葉で書き記してあった。
理解できない事だらけだ。
それでもあたしは一生懸命それを読んだ。

次の日も、その次の日も読んだ。
同じところを何度も繰り返し読んだ。

あたしがここで理解できたのは
「コンドーム」「リング」「ペッサリー」「避妊フィルム」
という妊娠しないための道具がある事
妊娠すると、生理が来なくなる事
それから、セックスとは

愛し合う二人がするものであるという事だった。



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