『天使と髑髏の密室−本格短編ベスト・セレクション−』 テーマのわりにあまり印象に残っていないのが、本当に不思議です。実は読まずに返しちゃったのか?
『青に捧げる悪夢』 ここまでアタリの多いアンソロジーは初めてです。中でも5作がとくに良かったので、他の作品も読んでみたくなりました。
「水晶の夜、翡翠の朝」恩田陸/著 全寮制の学園で起こった悪意のゲームを収束させてしまうヨハンの手腕が見事です。シリーズでもっと読みたいんですが、1冊しかないみたいです。 「みたびのサマータイム」若竹七海/著 自殺か他殺か、失踪した兄にかかわった事件を、妹が解き明かす話。著者紹介で同じ兄妹の登場する「クールキャンディ」がベタぼめだったので、次はそれを読もうっと。 「水仙の季節」近藤史恵/著 アリバイトリックが解かれた後の展開が切なかった。 「攫われて」小林泰三/著 誘拐された3人の女の子が生き残るために誘拐犯と戦う話。子供がいたぶられている描写は読むのが辛かった。 「階段」乙一/著 絶対的存在の父親が、本当に悪魔のようでした。ありそうなので、本当に怖い。
『凍える島』近藤史恵 孤島ミステリーです。犯人の書いた筋書きに気づきながら、きっちり自分の役割を果たそうとする女優が好きです。事件解決後の一幕があるので、最後まで面白かったです。
『旅路の果て』『地に埋もれて』あさのあつこ。 死んでいるのか、生きているのか、あやふやな人が現実に立ち返る話? 2冊とも、白兎(はくと)という少年が出てくるんですが、といっても繋がっているわけではなく、白兎の正体もあやふやなままでした。黄泉への道先案内人?
『クールキャンディー』若竹七海 「ラストが秀逸」という書評を楽しみに読み進んで、本当に裏切られませんでした。 兄の無実を晴らそうとする妹と、そんな妹に「俺たちは本当に似てる」と言いながら、衝撃の告白をする兄にドキドキしました。
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