北森鴻をかたっぱしから読んでます。
『緋友禅』 『瑠璃の契り』 2冊とも、旗師・冬狐堂のシリーズ。骨董と人の関わりなので、重い話が多いのですが、短編なので気軽に読めます。 陶子と硝子の戦友みたいな関係が好きです。 『孔雀狂想曲』 『狐闇』に登場した骨董商「雅蘭堂」越名さんの話。冬狐堂のシリーズよりも、身近な品物が多くて、なおかつアルバイトの女子高生も登場するので、楽しく読めました。 古九谷を扱った悪徳骨董商との対決話が一番面白かったです。
『深淵のガランス』 絵画修復師の話。修復が必要な絵画は高価と相場はきまってるので、当然のように贋作問題がからんできます。中篇2本なので、ちょっと内容が帯に短し、襷に長し? 作者がエッセイで『狐罠』を贋作話だけで賞に応募したら、落ちたといっていたのですが、…それってこんな感じの話なのかなと思いました(大変失礼;)。 修復師とお手伝いさんの関係はとても好きです。何しろ、入院するほどの怪我をさせられた修復師のために、こっそりと相手の肋骨折るくらいの報復をして、それが修復師にバレると「イタズラがすぎたようだね」とか二人で笑い合ってますから。 親の代からの手伝いで年がかなり上だから、妄想にはちょっと限界があります;
『屋上物語』 さくら婆ぁのキャラがとても良かった。救いのない話ばかりでしたが、最後の話もかなり辛かったけれど、さくら婆ぁと興行師に救いがあったので、終わりはほっとしました。
『顔のない男』 最後まで読んでもどうなっているのかわかりませんでした。長編のつもりで読んでいたのですが、よく見ると短編の集まりで、1話切り取っても全然
『パンドラ’sボックス−ミステリー&エッセイ−』 初期の短編とそれに纏わるエッセイを集めた話で、「初期!」っていうのがにじみ出ていて面白かったです。 中に『メブウス・レター』を思い出したくないみたいな記述があって、私の中ではかなりツボな話だったので、ちょっと残念でした。
『メイン・ディッシュ』 劇団を主催する女優と、彼女に拾われた料理の上手い人の話です。連作と思って読んでいても、あとから「え!そんなのアリ!?」という不意打ちをくらいます。ラストはほのぼのなのでよかったです。
『桜宵』『螢坂』 香菜里屋シリーズ。1冊ごとに、料理のグレードがアップしてます(笑)。 3冊の中では『桜宵』が連作集としてはまとまっていて、好きです。『蛍坂』は地味な話が多くてあまり印象に残ってません。
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