相変わらずの読書の日々です。 できるだけ発表順に思って読んでいるんですが、絶妙にどんどん内容が重くなっていって、『Close to You』と『観覧車』を読むころには、これからの人生どうやって生きていったら良いんだろう…なんて、考え出したりしましたが、とりあえず<現状維持>ってことで、落ち着いてます(笑) 以下すべて柴田よしきさんで、感想ひとことずつ。
『風精(ゼフィルス)の棲む場所』 地図にない村で奉納舞の舞手の少女が殺されるという、とても読書心をそそられる話です。 幻想的な舞のリハーサルや神の使いとされている蝶等々、読んでいてとても楽しかったです。浅間寺先生が出てくる話もシリーズ化しないのかしら?
『淑女の休日』 休日にホテルを泊まり歩くことを「ホテル浴」ということを初めて知りました。そんなホテルとは場違いな調査員(名前忘れた;)の奮闘振りが、読んでいて気持ちよかったです。 幽霊騒動から殺人事件にまで発展してしまうんですが、その背景のホテル発展に纏わる人々の因縁も面白かったです。
『Close to You』 マンションって近所付き合いを一戸建てほど考えなくて良さそうに感じますが、現実はそう変わらないんですね。 生活する上では「おかげさまで」の精神は必要だとわかってはいますが、日々に追われると怠りがちです。…私はまだ子供の身分なので、すべて親任せです。
『観覧車』 突然失踪した夫の探偵社を、残すために探偵になった妻の連作短編集。 だんだん話が重なるごとに、失踪から年数も経って、重い気持ちになっていきます。しまいました。
『観覧車』のあとがきが新井素子さんで、「柴田さんの書く女性は強いから、切ない。弱い人には泣いて自浄作用が働くけれど、強い人は泣けないから、そのまま抱えてしまう」という部分に共感を覚えました。 話は変わりますが、『ひとめあなたに』(うろ覚え;)の中に「走る少女」という話があって、明日世界が崩壊するときにも勉強している少女の話でした。 その子に向かって「あんたは逃げてるんだ」と言う人がいましたが、「走っているのよ」と言い返していたのが、妙に強く記憶に残っています。
「走っている」のか、「逃げている」のか、はたから見たら同じですよね。
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