こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2003年02月14日(金) 別れ道
今日、やっと出張から戻って来る彼。
道中に寄ったレストランが昔、私と母がよく行った場所だった事が解かり、
少しだけ朗らかな気分になったが・・・・・。
今日はst.valentine'sday。
きっと街中に素敵なカップルが渦巻いて、愛の言葉を囁きあってる。
私もそうしたいけれど、彼は出張から戻ってきても又会議・・・。
何日も前に知っていたから、寂しくは無かったけれど、
「ごめんね」
の言葉もくれない・・・。
それより・・・
彼は大事な事をすっかり忘れている・・・・。
今考えると・・・あれが私達の分れ道だったような気がする。
今まで1年以上も彼と付き合って来て、
私が目にした一番、恰好悪く最悪な彼だった。
額に汗しながら焦った顔でズボンをずり上げ、
ベットの脇に黙ってつっ立ったまま呆然としてた。
徐に・・・・
「まいった・・・まいった・・・」
額の汗をぬぐいながら、そう言う彼を見上げて、
私は彼の行動を期待していたのに・・・・・・・・・・・・・・・・。
「旦那が戻って来る前に帰るね・・・
僕が帰っても大丈夫だよね?」
そうやって彼は家へと戻って行ってしまった。
彼が帰る道すがら、電話で彼と話していたら・・・・。
彼が続けてこう言う・・・・。
あの時、同居人が怒りの余り家を飛び出していかなければ、
膝を交えて本当の事を話をするつもりだった。
同居人が家を飛び出して行かなければ・・・・・。
私達は何か変わっていたかもしれない。
私は同居人との離婚に踏ん切りがついたと思うし、
彼も又私との事で責任の重さを実感しただろうと思う。
一年前・・・彼の意志が種明かしされたように感じた。
家族とは離れたくないけれど、
私とも別れたくない・・・。
年の頭には
「今年の目標はすみれと一緒に暮す事だから」
そんな事を言ってたくせに・・・・。
彼は・・・とても我侭で少し嘘吐きな人だと何時も思う・・・・。
あんな事があったのに、ダラダラと付き合いを続けている私達は
別れ道を只彷徨っているだけなのかもしれない。
そして、時々あの時の彼の醜態を何度も何度も思い返すことだろう・・・。
一年前の事なのに、本当に・・・・・ありありと頭に蘇ってくる。
彼の言葉も醜態も・・・・・。
今日、彼にその事を何度も聞いてみたけれど、
去年の今日何があったのか思い出せないらしい。
彼にしてみたら喉もと過ぎれば、どうでも良い事みたいだ・・・。
明日は約束の日なのに、
どんな顔をして彼に逢えば良いというのだろう・・・。