こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2003年02月09日(日) ずれた恋愛感
一昨日の夜、彼と束の間の時間を過し手を振って、
一往復のメールの遣り取りをした後も私達はまだ繋がっていた。
私は帰宅してからPCを開き、ネットサーフィンをしていたが、
きっと彼はもう眠っている頃だろうと思い、ベットに横になった。
暫くすると微かに鳴るベルの音で彼が私を呼んでいるのに気がついた。
「あれ?すみれ・・・寝るって言ってなかった?」
彼は何度も同じ事を聞く・・・。
私が又別の誰かとチャットしているんじゃないかと疑っている様子。
やっと疑いが晴れて、よくよく話を聞くと
家に帰る途中で一人食事をして帰ったという。
「そうか・・・遅くならせてしまってゴメンネ。
それから・・・やっぱり・・・何も出来なくて・・・ごめんね・・・・。
どうにかしてあげたいと思ってるのに・・・何も出来ない自分が歯痒いょ」
「いいんだよ・・・何も出来なくても・・・
すみれが居てくれるだけで・・・」
穏やかな遣り取りだった。
来週の待ち焦がれている二人のイベントスケジュールや
彼の好きな趣味の今後の予定。
お互いがお互いじゃなければ、こんな関係がここまで続いてこなかったね・・・・。
そんな話をしていた。
「すみれ・・・明日も仕事でしょ?寝なくて良いの?」
ここでメッセを落とせば良かったのに、欲張りすぎの私は、
彼の家の人が近くで起きているのにも関らず、
まだ・・・彼を独り占めにしたかった。
そして、その後私達は何故か御互いの嫉妬心について語り合いだした。
彼のヤキモチは最近、みるみるうちに加速度を増していたし、
私はそれを緩めい気持ちと安心を与えてあげたかった。
「私は誰か知らない人と貴方が仲良くしていても・・・
貴方が好きだから、もしかしたら黙認しちゃうかもしれない・・・」
「僕は 相手が浮気したら・・それを許してしまう事は・・・
できないな・・・」
「でも、相手の事が本当に好きだったら・・一緒にいたいでしょ?
だったら・・・どこかで許してしまうかもしれないょ?」
私は・・・何でこんな話になっしまったんだろう・・・と深く胸が痛かった。
彼は何時も「相手を好きになるという事は相手の全てを受け入れる事」だと
私に言って来た・・・。
私も最近はその意味が解かってきたつもりだった。
家庭を持っている彼。
仕事で時間がナカナカ作れない彼。
趣味に没頭する彼。
何事も拘りを持って物事を解釈する彼。
その全てが私に好都合の彼ではないけれど、
それでも、私は彼を好きになり続けたし、
それは全くもって変わらなかった。
だから、出来るだけ彼の言うように全ての彼を受け入れたかった。
「何だか喧嘩になりそうだからやめようよ・・。少し悲しくなっちゃった・・」
「 僕はヒートアップもしてないよ。 恋愛観を確かめているだけだけど?」
あぁ・・・まただ・・・・。
さっき逢ったばかりなのに・・・・。
彼の言葉が無機質にしか感じない・・・・。
私はただ黙って彼の吐き出す言葉を待っていた。
「 僕達は 恋愛観が違うんだね・・・・」
彼の家の人は・・・・
少なからず私の影を感じた筈なのに、
どうして今でも彼と一緒に暮しているんだろうか・・・・。
それは彼の事を必要としているからなのだろうか・・・。
私と一緒で・・・好きな男が浮気していても・・・
自分の気持ちを成就したいが為に一緒に居るんじゃないだろうか・・・。
彼も何故、私が好きだと言いながら、
家の人と一緒に居るんだろう・・・・。
自分では好きな相手が自分ではない男と一緒に居る事が
許せないと言っている筈なのに・・・。
家庭が崩壊している私に・・・男友達が居ちゃ駄目なんだろうか・・・。
気の合う人と時々食事に行ったりドライブに行ったり、
それさえも許されない事なのだろうか・・・。
彼も何かを諦めたんだろうか・・・。
私達は恋愛感が全く違うから・・・。
彼の一言で私の胸は・・又・・・
大波と小波が渦巻く海の底のようになる。