マーナのフィクション日記
ネットゲーム「KING of CHAOS」で、ネバーランドに住む一住民のなりきり仮想日誌。   ゲーム内での同居人の許可を得て、勝手に会話してます。

2002年06月14日(金) ゾディア軍侵攻

マリアンに向かう道は、近づくに連れて列になっていた。
並んでいるわけではないので、羽根のある種族は頭の上を越えていき、足の早いものは列を縫って遅いものを追い越していく。

「ユーキさま、疲れませんか?」
「昨日ちゃんと休みましたからね。マーナさんと違って」

・・・私が眠れるわけが無い。
マリアンへ向かう者の多くは、そこが故郷というので無ければ築城か攻撃、どちらかに自信のあるひとたち。冥界軍にかつての友がいた、と言う人も少なくない。
向かう道で”生きている”旧友と再会したという人もいる。

「野宿なんてしたことないし」

殆どは静かな人々だけれど、中には武勇伝を語る人や、安らかに亡くなったはずの友のなれの果てを嘆く人もいる。
私は衝動的にウマリを飛び出してきてしまったけど。
悲しい思いで戦おうという人たちもいるんだ。

「…マーナさん、後ろが騒がしくありませんか?」
「え?」

振り返る。
何かを叫びながら、必死に走っている人がいる。

「ゾディアが!バルハラに!!」

何?どういうこと?

「なんてこと…。帝国が亡霊たちに向かって一斉攻撃をはじめた矢先に…」

旧聖地ライオット。バルハラ城砦。

「かなり危ない状況だ!持ちなおしかけているマリアンより、余程」
「ゾディアを率いるガーランドって奴が、ネバーランド全土を支配下に置こうとしているらしい」

支配下って…。

「どうします?マーナさん?」
「わたし…は…マリアンへ。転戦されたらその時考えます」

友人達との約束は10日。
今日は両国の無事を祈るだけ。
0時まで。


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