「小屋にするともうひとり同居できますけど、できるなら知ってる方がいいですね」
晴れた朝。 森のにおい。 畑へと続く道。
「小屋にする前に、打診しておきたいと思っているのですよ」 「・・・もう・・・ですか?」 「先方も予定があるでしょうし、打診だけは早い方がいいでしょう」 「でも・・・!」 「ギリギリでは間に合わないかもしれませんし」
ユーキさまのウルルの畑。 私のアムアムの畑。 あと何日だろう? こうして畑仕事をするのは。
ねえ、ユーキさま。 もしあと一人を決めてしまったら もう後戻りは出来なくなってしまうよ?
「農業を辞めるのは、もう決めた事ですから」
出てきたばかりの芽が愛しい。
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