2015年02月04日(水) |
「軍隊」ではない自衛隊の海将補が多国籍軍司令官就任? |
ソマリア沖・デン湾で海賊対処活動を行っている多国籍部隊の司令官に海上自衛官である第4護衛隊群司令が5月に就任することがわかった。
私の長男(陸自)も、この任務に就いている対潜哨戒機の本拠地であるジプチの基地設立要員として派遣されたことがあるが、ジプチでは当初米軍施設を借用していたものを、自衛隊独自の施設を構築したとのこと。
いずれにしても、わが国の活動は諸外国軍隊からは高い評価を得ており、自衛官が司令官に就任することは、なんら問題もなく、逆に遅きに失したとの感すらある。
が、だ。自衛隊は「軍隊」ではないそうである。(私は軍隊だと思っているし、実態は軍隊であるが…)さらには、集団的自衛権も認められておらず、武器使用も正当防衛か自衛隊の艦艇の防護以外にはできない。
つまり、司令官(同時に派遣される10名の幕僚達も)は、部下である他国の軍人の生命の安全を自らの手では護れないという、異常事態が発生するのだ。
さらには、多国籍軍の艦艇がテロリストに攻撃されたとしよう。その艦艇のすぐ隣には、この多国籍部隊司令官たる自衛官が乗艦している、自衛艦が伴走していた。が、残念ながらわが国法制により、多国籍部隊司令官は自艦にテロに攻撃された他国の軍艦を護れ、とは命令できないのだ。
日本政府(特に法制局長官)は、自衛隊は軍隊ではないと言う。しかし、正解の国々、特に軍人は「自衛隊は稀に見る優秀な軍隊だ」と思っている。もはや、自衛隊は軍隊ではない、などと言う詭弁を使うべきではない。
人質殺害事件を見ても、もはや憲法9条こそが「国民の命を護る障害である」と言っても過言ではないだろう。
がんばれ安倍総理!与党内の「平和ボケ集団」に負けるな!
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