いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2014年12月13日(土) 感謝!感謝!の選挙戦いが終わる

 長いようで短い12日間が終わった。選挙というのは、毎回思うのだが人と人との出会いのドラマである。親しいと思っていた方と対立したり、対抗勢力の汚い妨害にあったりと、時には人間不信になることすらあるのだ。

 そんな時に力になるのは、街角で出会う「がんばって!」「入れてきたよ」という見知らぬ方々の温かい言葉や、まったく見返りのないボランテイアの方々の応援だ。

 朝7時から夜11時過ぎまでの毎日の連続。休みたい、寝たいと何度も思ったが、ボランテイアの方々が外に出ている、街頭で出会う「ステキなあなた」が待っていると思うと、奮起できたのだった。

 開票が終わるまでは、結果はわからないが、実に多くの方々からご声援を頂いたのは実感する選挙だった。前回の比ではない。また、今回の特徴的な出来事として、インターネットを使った生放送番組に毎日出演させて頂いたことがあげられる。

 多い時には6000人を超える方々が視聴されており、双方向のメッセージのやり取りには、大いに励まされたし、精神衛生上も助けられたことは感謝である。もちろん、選挙区にいらっしゃる有権者は、そのうちの数%かもしれないが、多くの方々に選挙の実態や、政治について直接お伝えできたことは、当落に関係なく有意義な時を過ごせたと思っている。

 最終日の今日は、各陣営が「打ち上げ」を蒲田駅前で行った。自民党は、所属都議、区議が参集して、町会や各種団体の動員で多くの聴衆が集まった。民主党は労働組合の動員、共産党も志位委員長と政党カーが蒲田に来て党員を動員していた。

 わが陣営は、といえば、まったく無償のボランテイアの運動員さんと、見知らぬ方々が立ち止まって聞くという打ち上げだった。まさに、「しがらみのない」手作り選挙だった。

 ある選挙通が「これで受かったら歴史が変わる」とまで言われた。しかし、私はこれでいいと思っている。区議会議員時代からのスタイルである。区内全域で、いったい何回「辻立ち」をしただろうか。何人の見知らぬ善意に出会えただろう。ありがたいことだ。

 政治離れを指摘するマスコミは多い。が、だ。政治離れを促進しているのは、実はマスコミそのものの報道姿勢にあるのではないだろうか。当落予想を何度も行い、世論誘導を行い「有名人」の選挙区だけ報道する。当事者からみれば、そんな姿勢はどうかと思った。

 さらに候補者の姿勢も問題だと思う。各種団体や支持団体を回り、新年会や祭りで頭を下げる政治家に、「なんの恩恵も受けない一般の有権者」は、興味を持つはずがないと思う。

 自民党の候補者は、辻説法や朝立ちは一切しなかったそうだ。街頭演説も3日前から始めたとのこと。企業や各種団体、宗教団体をまわっていたのか、余裕たっぷりである。しかし、私のスタイルではない。

 私は、インターネットは配布物を通じて、生の政治の姿、私自身のドジや、区議会議員時代に歳費を差し押さえされ、ガスまで止められた事実をも公開してきた。政治の基本は政策かもしれないが「有権者の代理人」としての素養は、候補者の全人格、生活観、人生観にも及ぶと思っている。だから、すべてを公開しているのだ。

 ある候補者は、以前「日本振興銀行」の設立に関わった実績を選挙戦で披露していたが、この銀行が破たんして整理回収機構から東京地方裁判所に取締役として50億円の損害賠償請求を提訴され被告人となったことには、前回同様一切触れていない。私は選挙戦では、このことを責めはしなかったが、内閣の要職にあるのなら、せめてアカウンタビリテイ(説明責任)を果たしていただきたかった。 

 万が一、あす当選したら、多くの見知らぬ善意に応える「しがらみのない政治」が、唯一私の「お返し」であるし、これからも「酔っ払って歯を折った」ということまで、説明責任を果たしていきたいと思っている。

 見知らぬあなた、そして、ボランテイアの皆さんに心から御礼申し上げる。

 猫に鰹節!大田区にいぬぶし!


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