いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2014年07月03日(木) なんでも杓子定規でいいいのか?パトカーをスピード違反で検挙

 また、地方紙の記事からの引用をご覧頂きたい。

 笠岡署(岡山県)の30代男性巡査長が逮捕状を請求するため、捜査車両で山陽自動車道を緊急走行した際、時速約140キロの猛スピードを出して速度違反自動監視装置(オービス)に撮影されていたことが2日、岡山県警への取材で分かった。県警は道交法違反(速度超過)容疑での立件と、巡査長の処分を検討している。
 関係者によると、巡査長は6月、道交法違反容疑者の逮捕状を岡山地裁に請求するため、夜間に捜査車両を運転し、赤色灯とサイレンを鳴らしながら山陽自動車道を走行。その際、オービスに写真撮影された。
 上司に報告して発覚。巡査長は「早く逮捕状をもらおうと思い、スピードを出してしまった」などと話しているという。
 道交法などでは、速度違反車や凶悪犯の追跡を除き、高速道での緊急走行は時速100キロまで、一般道では時速80キロまでと規定されている。
 同様のケースは、京都府警高速隊の20代男性巡査長らが乗ったパトカーが兵庫県内の中国自動車道を時速145キロで緊急走行中、オービスに速度超過と測定され、兵庫県警が道交法違反容疑で摘発していたことが6月下旬に判明。書類送検後に不起訴処分(起訴猶予)となったが、京都府警は、この巡査長らを所属長訓戒などの処分にした。

 確かに、違反かもしれないが、運用のなかで容認できることと、厳罰にするべきことを斟酌するという度量は、もはやないのだろうか。言語や文化の違う移民世界の米国では、これらの人々に同一の行動をとってもらうために「マニュアル」が発達してきた。

 ところが、日本人は単一民族で、阿吽の呼吸という文化を持っていたので、マニュアルなど不要だったはずだ。ところが、いつの間にか、個人の権利意識が強くなり、また、組織内で生き抜いていくためには「コンプライアンス」という名の、統制強化が始まってしまった。

 確かに、警察社会では「勘違い野郎」も多い。私が、地元の警察に注意した案件を思いつくままに書き出してみる。

1.遺失物係りの男性係員(警官OB)が、窓口で女性事務官に肩を揉ませていた。

2.自転車の制服警察官が、赤信号無視を繰り返す。

3.ミニパトが方向指示器を出さずに進路変更。あわや事故。

4.白バイが赤色灯も回さず、サイレンも鳴らさずに暴走行為。

 どれも、「捕まえる側」がやっているので、文句を言う者がいない、という安心感からだろうか。しかし、逮捕状を請求に行く捜査車両や、犯罪被害の申告を聴取するためのパトカーを、速度超過で摘発し、人事上の処分を課す必要があるのだろうか。

 過日は、新宿署歌舞伎町交番で風俗店で料金を払わずに暴れた客を、警官が保護する際に、殴ったとして上司が仲裁に入り、示談にをしたという馬鹿げた話があったが、命をかけている警官に対して、あまりに過敏な対応にはあきれる。

 万が一、「見逃したことがバレたら、俺の出世に響く」と保身に走った、上司の悪あがきのような気がしてならないのだが。

 俺の責任で不問に処す、という太っ腹な上司はいないのだろうか。


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