2014年05月31日(土) |
維新分党、これで落ち着く東西問題 |
日本維新の会が分党することになった。平成24年11月に太陽の党(旧たちあがれ日本)と、大阪維新の会が合流して、日本維新の会が出来たのだが、合流当初から「大阪系」の人々の「太陽系」重鎮に対する態度は、礼儀を欠くものだった。
よくぞ平沼赳夫国会議員団団長が我慢されたものだ、とご本人に伺ったことがあったが、平沼団長は、こう言われた。
机をひっくり返そうかとも思ったが、君らついてきてくれた仲間を思うと、じっと我慢をした。
まだ、同じ党の一員なので多くを語るのはやめるが、大人が中学校の生徒会のメンバーと話しているようなギャップを常にかかえていたのは事実だ。私が衆議院選挙に立候補した際に、一番邪魔だったのは、大阪からの「お達し」だった。
マスコミのアンケートには答えるな。(本部に回送しろ) 公開討論会に出るな。 新聞号外版は発行するな。 個人の政権放送枠は、ほとんど党で使う。 新聞の広告枠は党に拠出せよ
兎に角「自己」を捨て、党の名前で戦え、という指示だった。いままで、「いかなる党になっても勝つ」ための戦略、戦術で選挙を戦ってきた私には、余計なお世話以外の何ものでもなかった。
さらに、たちあがれ時代からの「憲法認識」も大阪系の方々、特に橋下徹氏とは大きな隔たりがあった。
20分のトップ会談で「分党」が決定したことについては、両院議員懇談会でも不満が出たようだ。
中田宏議員:どちらかではなく、もう一つの選択肢を作るべきだ。それには、党大会を開催して多数決で決めるべきだ。
今村洋史議員:今回の分党は、石原、橋下両代表の美学だと思う。もめないで美学に沿って別れようではないか。
M議員:美学なんて言わないで欲しい。私は、たちあがれ日本出身だが、いまでは維新を支持する方々と共に地元で頑張っている。どうしたらいいのか。多数決で決めるのが維新の文化であるとすれば、我々の意見も入れて多数決で決めて欲しい。(号泣)
平沼赳夫議員:M!だまれ!精神的に安定しろ。
自らの力量で当選したのではない議員が多い政党故、多くの議員が慌てるのは理解できるが、自分が信ずる政策を実現するために最も近い政党を、自らの見識と良心に従って選べばいいだけのことである。
数合せに翻弄されない、政策本位の「旧たちあがれ日本」のような新党の誕生が望まれる。
*M議員に配慮して名前は伏せた。
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