2014年05月22日(木) |
裁判所の門をくぐる者は一切の希望を捨てよ! |
「裁判所の門をくぐる者は一切の希望を捨てよ!」という元エリート裁判官の書いた告発本を読んでいる。裁判官の官僚化、非常識さ、民事事件の和解の強要等、いちいちうなずく内容である。
私のいくつかの経験からすると、一審(地方裁判所)の裁判官は、国民が一般的に考えている「人物」とはだいぶ違う、相当に社会的常識に欠落した「受験バカ」の集団と断じてもいいと思っている。
さて、本日のサンケイ新聞の一面の記事二つを見て、ますますその想いを強くした。
一つ目は、福井地方裁判所が出した「大飯原発再稼働差し止め」の判決である。同原発は専門家集団でもある原子力規制委員会が新基準への適合審査中で、たかが一審判決であっても地元合意への影響は大きい。裁判長は民事事件の専門家らしいが、国家のエネルギー戦略に「絶対完璧」を求めるのは司法の判断としてどうだろうか。たまに墜落する飛行機は「絶対に落ちない」確証が得られるまで飛ばすな、ということだろうか。
もうひとつの判決は、海上自衛隊厚木航空基地の夜間飛行禁止判決だ。同基地は米海軍との共用だが、判決では米軍については「日米の合意による」と訴えを退けた。
ところが、海上自衛隊はすでに住民への配慮から夜間10時から朝6時の飛行は自粛している。つまり、この判決が出ても、住民の夜間騒音は米軍機によってまったく改善されないことになる。
さらには、海上自衛隊の救難活動や監視活動にも影響が出るのは必須であろう。消防署や警察署周辺の住民が「眠れないから夜間はパトカーや救急車は出動させるな」と訴えるだろうか。
あるべき姿は、市街地にある厚木での夜間通常訓練を限界まで減らし、住宅地の少ない地域へ展開訓練を実施するかだろうし、緊急時の夜間離発着への住民の理解だろう。
以上が、本日のアキレタ裁判官である。ついでに、違法な教科書採択を続けている沖縄県竹富町教育委員会に対して、こともあろうか、沖縄県教育委員会が「お墨付き」を与えてしまったという記事にも腹がたった。
何しろ、沖縄県には全国紙がほどんど配達されておらず、地元紙は「ほとんど赤旗と同じ」状態だというから、困ったものである。この国を滅ぼそう、という勢力には願ってもない友軍だろうが…
頑張れサンケイ新聞!
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