2014年04月21日(月) |
羽田の中小企業経営者Aさん逝く |
一昨日の土曜日の朝、義父の一周忌の法要のため日光の菩提寺に向かう途中、見慣れぬ番号から電話が鳴った。相手は、とても親しい支援者のAさんのご長男だった。「父が今朝亡くなりました。」ええええええええええええええええええ〜!!!!!!
Aさんは元気いっぱいの中小企業経営者だった。山形から上京して苦労して会社を立ち上げ、いまでは社員20名を擁する立派な会社に育てあげた。べらんめいちょうで、大酒のみ。お祭り大好き。社員さんを大切にする。中小企業の創業社長を絵に書いたような方だった。
景気のいい時には、困っている同業者に借用証も取らずに1000万単位のお金を貸すなど親分肌で通っていた。私とは、ひょうんなことから知り合い、長い間応援をしていただいていた。
暫く電話をしないと「わんちゃん、何やってんだ。最近冷たいじゃないか!」と電話で呼び出される。地元の飲み屋さんをハシゴしては、常連客に「こいつは犬伏というんだ。よろしく」と紹介して頂くのがコースだった。
つい先週も「わんちゃん、仕事が忙しくてしょうがない。自衛隊でも少年院でもいいから人を探してくれ!」と電話があったばかりだ。自衛隊と少年院を同列にする乱暴さもAさんらしくて楽しい。
金曜日の夜、仲間とカラオケに行き、深夜(早朝?)帰宅。朝起きてこないのでご長男が様子を見にいったら、布団の中で亡くなっていたのだそうだ。まだ60代での他界は、あまりのも早いし寂しい。
今日、お通夜があった。今にも飛び出して来て「わんちゃん!呑みに行くぞ」と言われそうな元気いっぱいの遺影には涙が止まらない。お清めをすませ、Aさんがよく連れていってくれた定食屋でビールを飲んだ。この席でAさんと散々語ったり、ケンカしたり、と想い出され、またしても涙である。
すべてのマニュアルから、経営計画、資金繰り等すべてAさんの頭の中にある典型的な中小企業のオヤジさん亡き後、ご長男と共に会社が引き続きご繁栄されるよう願ってやまない。
Aさん、お疲れ様でした。天国で酔っ払わないように!
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