いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2013年12月07日(土) 「真の近現代史観」懸賞論文発表パーテイ by APAグループ

 昨晩は、明治記念館で開催された、APAグループ主催の「真の近現代史観」懸賞論文発表パーテイにご招待を受けて参加してきた。


(挨拶される、APAグループ元谷代表)

 今回の最優秀賞は、松原仁衆議院議員(民主党)だ。民主党にいながら、保守の論客としても知られている。都議会議員時代は自民党所属だったが、衆議院の選挙区事情で、自民党には入るわけにはいかない。ご自身の思想と党の思想が違う、いうなれば政同一障害である。

 さて、参議院で特定秘密保護法案の採決が深夜になろうという日に、国会対策委員長である松原氏がこれるのだろうか、と心配していると、やはり欠席だった。

 ちなみに、松原仁氏は論文で、我が国は「3つの敗戦」を経験したと述べ、このうち二つのは敗戦から勝利すべきだと述べている。真っ当な考え方である。以下、三つの敗戦である。

1.大東亜戦争の敗戦
2.自虐的歴史観の敗戦
3.情報戦における敗戦


(田母神元航空幕僚長)

 さて、松原氏が記念講演をされることになっていたが、欠席のため、この懸賞論文の第1回受賞者である田母神俊雄元航空幕僚長が急遽登壇された。田母神閣下は「自衛官は即応ですから、代役と仰せつかりました。危険人物の田母神です」いつもながらのユーモラスな口調で話し始められた。(以下、講演要旨)

近代史は現在に至るまで、富と資源の分捕り合戦の繰り返しである。国際政治の場では「信ずる者は騙される」というのが常識なのに、日本はまだ分かっていない。

今の法律では、スパイ活動を行わせないことができない。スパイを捕まえられない。このようなスパイ天国を返上しなければ国際的に恥ずかしいことだ。

また、スパイ大作戦が行われないように、秘密を扱える人物の個人情報を調べられるようにしようという特定秘密保護法になぜ反対するのだろうか。

憲法に国家緊急事態の規定がないのは、日本ぐらいだ。米国では、小さな災害は州知事が指揮し、大規模災害等の場合は、北米司令官が指揮を執り、警察、消防もすべて隷下に入る。

日本では、その仕組みがないので、NSC法を作るのだ。これらは、「国民を護る法案」である。

 その後、渡部昇一上智大学名誉教授、中條高徳アサヒビール顧問など保守の論客が挨拶をされた。中條氏は、「元谷代表に、これだけは言ってくれと言われた」と前置きして、次のように話された。

支那という国は、弱いものには徹底的に強く振る舞い、強い相手には、恐ろしいほど弱々しくなる国である。

 おっしゃる通りである。弱い国、日本には必要以上に高圧的に出て、強い国米国が、中国が主張する新防空識別圏にB52を飛ばすと、たまげて、グーの音も出なかったではないか。

 隣国と争え、と申し上げているのではない。主権国家として、毅然とすべきことは、はっきりと主張すべきだと思うのだ。それが、国際社会で三等国扱いされている我が国が復活する唯一の道である。


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