2013年10月18日(金) |
千鳥ケ淵戦没者墓苑秋季慰霊祭に思う |
今日は、千鳥ケ淵戦没者墓苑秋季慰霊祭にボランテイアとして参加してきた。これは、公益社団法人千鳥ケ淵戦没者墓苑奉仕会主催の行事だが、参加者を見る限りは「国主催」の隠れ蓑だろうと思う。そして、この行事の大きな支援者が、自衛官OBの組織である隊友会である。
(常陸宮殿下と安倍総理大臣の生花)
受付、来賓案内、設営など、元師団長などお歴々が支援する。かく言う私も、隊友会大田支部長として来賓受付を担当させて頂いた。靖国神社には何十回も参拝しているが、ここ千鳥ケ淵は二度目である。
現場に到着して驚いたのは、自衛官の多さである。陸、海、空、の自衛官がそこいらじゅうにいるのだ。なぜかは、式典が始まってわかった。
(陸自部隊)
総理大臣名代、各大臣、駐日大使館武官などが着席したのち、常陸宮殿下、妃殿下が到着された。現役の自衛官時代、「脱帽時の敬礼」で習ったのは、通常は15度の敬礼(上半身を15度倒す)である。
テレビドラマ等で警察官が、私服や制服で脱帽時に挙手の敬礼をしている姿が放映されているが、あれはウソである。室内で制帽をかぶっていない場合、私服の場合は、上半身を倒す敬礼が正式だ。そして、この礼式で、記憶を辿れば、国旗、皇族、隊員の遺体に対しては、15度ではなく、45度の敬礼をすることになっていたと思う。
(海自部隊)
皇族に敬礼をするのは初体験だったが、目前を通過される殿下妃殿下に、敬礼でお迎えすることが出来た。そして、その瞬間、涙があふれた。
国の為殉じた方々の前に、我が国国民統合の象徴たる皇族のご夫妻が頭を垂れ、黙とうを捧げられることに対してである。決して、戦争を賛美する訳ではないが、靖国のように喧騒の中ではない、静かな時間の流れで、静寂の黙とうである。
(我が空自部隊と航空音楽隊)
そして、陸、海、空、各自衛官による「奉げ銃」による拝礼。部隊の後ろには、各自衛隊の音楽隊が奏楽を捧げる。さらには、統合幕僚長、陸海空各幕僚長も制服で献花をされる。素晴らしい光景である。
なぜ、この景色が靖国神社で実施できないのだろうか。そして、参列者の顔ぶれを見て感想をいくつか述べたい。
政党の参列者について
各政党が「代表代理」が出席の中、唯一代表者本人が出席したのは民主党であった。(海江田万里氏)思想信条は別にしてすばらしいと思う。我が日本維新の会は、代理も参加せず、情けない限りである。
各国の駐在武官(軍人)の参列者について
目視によると、今回駐在武官の出席は4名だった。ドイツ、イタリア、アメリカ、インドの各国の准将、大佐である。ドイツ、イタリアは日独伊同盟の仲間だった。アメリカは言うに及ばず。ではインドは?
あの、如何わしい「東京裁判」を、法理論に則っていないリンチであると唯一人、「無効」を主張してくれたパール判事の国がインドである。東アジア、いや世界中で、「反日」なのは、中国、韓国、北朝鮮という「未開」の3国だけであることを、我々は知るべきである。
靖国問題を考える上でも、大変いい体験をさせて頂いた。千鳥ケ淵に眠る35万8千余柱のご冥福を心より願う。合掌。
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