2013年08月27日(火) |
おめでとう!同期のC君、警視正昇任。でも減給? |
昨日の新聞記事のなかで警視庁人事が発表されていた。警視庁の人事は、航空自衛隊生徒のC君が載るようになってからは、気をつけて見るようにしているのだ。あった。今回もC君の異動が掲載されていた。「警察庁へ」とある。やったね!きっと昇任人事だろう。
C君は、我が母校である航空自衛隊航空生徒隊(航空自衛隊の高等学校相当の組織)で昭和47年から共に学んだ84名の同期の一人である。生徒課程(高校)修了後、警視庁警察官を受験し、巡査に採用された。
その後、とんとん拍子に昇任を続け、総務省に出向したり転勤を繰り返し、数年前には都内の小さな警察署の署長になった。そのお祝いに、一等空佐になった同期のK君、上場企業の役員になったN君と私、4名で呑んだことがある。吞み会が終わると、C署長を迎えるため黒塗りの新車が待機していた。
同期生一同「格好つけやがって」と冷やかしたが、警察署長はいつ何があるかわからないので、専用車が張り付き、都内に家があっても署最寄りの公舎に入居しなければいけないのだ、とC君は誇らしげに語った。
自衛隊生徒の同期生というのは、防衛大学校、一般の自衛官とは違う強烈な絆がある。2年間は下級生としてイジメだか訓練だかわからない上級生の「指導」に共に耐え、3年生、4年生では自衛官として年上の下位者のイジメに苦しんだ仲間だ。ほとんど兄弟のようだ。したがって、「兄弟」が、どこの道であれ成功しているのは、わが身のことのように嬉しい。
年末の衆議院選挙、移動事務所に朝出向くと、なんと同期生で航空自衛隊パイロット(既に定年)のH君が、チラシの証紙貼りのボランテイアをしているではなか。聴けば、浜松から夜行バスに乗って来てくれたのだそうだ。もう10年以上あっていなかったが、同期の絆に涙した瞬間だった。
さて、さっそくC君に電話をしてお祝いの言葉を贈った。昨日付で、警視正に昇任したと嬉しそうに話してくれた。警察官はキャリア採用を除き、警視までは、各都道府県の地方公務員だが、警視正からは国家公務員になる、という特殊な人事制度をとっている。
「すごいな!国家公務員か」と、褒めるとC君あらは意外な事実を教えられた。なんと、一階級昇任し、さらには東京都の地方公務員から国家公務員になったのに、給料が下がった、というのだ。
どうやら、地方公務員の給与のほうが国家公務員より高いこと、また東日本大震災の復興資金のため国家公務員給与が削減されていることが影響しているようだ。国家公務員の給与を100とした場合の地方公務員の給与の割合を示す指数をラスパイレス指数と呼ぶ。
ちなみに、ラスパイレス指数の最高の都道府県は静岡県で、111.7。C君の一昨日まで所属していた東京都は110.4。つまり、国家公務員になったC君の給与が、10.4%以上昇給(実際には復興予算分8%があるから18%)しないと、「減給」になってしまうという厳しい現実がある。(わが大田区は108.9)
C君の奥様にしてみれば、ダンナが昇任したのは嬉しいが、減給は悲しい、という複雑なところだろう。そういえば、区議時代に苦言を呈した区長の退職金。4年毎に2400万円!総理大臣は520万円だったっけ。
地方公務員様様である。国家予算93兆円、地方予算101兆円。頑張れ全国の地方議員!
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