2013年08月19日(月) |
やるじゃん大田区!羽田に国家戦略特区が |
羽田空港再国際化と沖合移転に伴い、空港の市街地側27ヘクタールが「空港跡地」として再整備されることは随分と前から決まっていた。この跡地地区は、3つのゾーンに分け、最も空港に近いエリアは空港関連施設、真ん中がホテルなど業務地区、そして最も市街地に近い部分を、地元大田区が「産業支援施設」として整備するゾーニングも決定されていた。
ところが、大田区の「産業支援施設」というのは、常設の展示場を作る、というぐらいのもので、はたして税金を投入して効果があるのか、と、その計画の杜撰さに区議時代に疑義を呈していた。
その後、優秀な担当部長が選任され国の経済特区に応募する、という話が伝わってきた。保税地区や誘致企業への税優遇措置など、大掛かりな制度改革ができれば、ひょっとしたらALL JAPANの地区になるかな、と思いつつ、区役所から遠ざかってしまった。
ところが、この地区、どうやら大化けする可能性が出てきた。なんと政府内において、この地区を「国家戦略特区」にしようという動きがあることが昨日わかったのだ。
大田区という基礎的自治体でできる制度改革は、その権能からも大したことはない。東京都が絡むと、固定資産税や法人住民税など少しは幅が広がるが、国が支援することになると、その気になれば「なんでも」できることになる。
具体的には、クールジャパンの発信拠点や、中小製造業の受注機会創出のための呼応流拠点、臨海部の先端医療技術との連携などが想定されている。
このような大掛かりな国家戦略は、実はその発議は「一介のお役人」の発案であることが多い。一人のきっかけに、多くの賛同者得て、国家的プロジェクトにすすむ。その陰には当然「利権」に群がる人々の存在もある。
この国家プロジェクトの構想を見ていると、かかわったであろう多くの人々の顔が見えてくる。国から大田区に出向していたIさんもきっと関わっただろうな。区の知恵袋Kさんも当然だ。大田区選出の衆議院選挙で負けた平将明代議士も経済産業政務官として関与しているだろう。いい時期に、いい立場につかれて、悔しいが地元のためには実によかったと思う。
このプロジェクトが、「羽田空港」という大田区内でも特殊な地域だけの活性化に留まらず、区内全域、さらにはわが国の中小企業の活性化に寄与できるものに育てていただきたいと心から願う。
そして、竣工式にはぜひとも「地元選出の代議士」として、私も参加したいものである。
本件にかかわったすべての方々に敬意を表する。すばらしい!
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