2013年07月30日(火) |
立派な方が大田区副区長に?5回目の退職金が出ます! |
衆議院選挙落選以来、地元ネタ、区政ネタがなく、区民諸氏や、心ある区職員から「区政への辛口も復活せよ」とのお叱りを受ける。区議会は私や、奈須りえ議員という、区幹部と迎合しない議員がいなくなり、実に平穏無事に「シナリオ通り」の、あってもなくても何も変わらない、全国の平均的議会に戻ったようである。
さて、先日の議会の報告を見ていたら、なんと大田区役所で数少ない良識派であった野田隆副区長が辞任され、新たな副区長が選任されたようだ。その名前を拝見して驚いた。
なんと、東京都出納長時代に週刊フライデーで時の人となった幸田昭一氏が副区長に就任されたとあるではないか。幸田氏が、なぜフライデーに掲載されたかは、その記事や産経新聞をご覧いただくとして、問題は彼の経歴である。
出世競争に敗れた官僚が肩叩きで天下る国の構図とは違い、東京都の天下りは「退職後の天国」であるのが通説である。幸田昭一氏の華麗な経歴は以下のようなものだ。
1946 大田区生まれ 1966 東京都職員採用と同時に大田区収入役室へ (経歴には明治大学法学部卒とあるが、20歳で入庁されている) 以降、都生活文化局総務部長、教育庁次長、福祉保健局長等要職を歴任、一般職を退職。 2005 東京都出納長就任(特別職) 2007 出納長辞任 東京都住宅供給公社理事長就任 2011 同理事長辞任 東京地下鉄株式会社(東京メトロ)代表取締役副社長就任 2013 同副社長退任(6月27日) 大田区副区長就任(7月1日)
いや、これぞ「わたり」の典型的モデルであう。「わたり」とは、公務員が何度も天下り先を変え、その都度退職金を受け取る悪習を指す。役所側は「適材適所」というが、天下り先のポストは、お役人の指定席となっており、優秀なプロパーは、その席にはつけない仕組みである。
幸田氏の手当などの額を推計したたまげた。いかに素晴らしい仕事をされていたといえ、多すぎるのではないだろうか。(非公開もあり一部いぬぶしの推計)
東京都一般職としての退職手当 4000万円超(給与年2000万円) 東京都出納長としての退職手当 1000万円 (給与月額119万円) 住宅供給公社理事長として 2000万円 (給与年収2000万円) 東京地下鉄株式会社副社長として2000万円 (給与年収2000万円) 大田区副区長として(4年毎に)1300万円 (給与月額93万円)
いやはや、なんともステキではないか。住宅供給公社は出資金の全額が都民の税金であり、東京地下鉄株式会社も資本金の46%が東京都の出資である。はたして松原忠義区長が掲げた「民間感覚」から、上記の金額はどう映るだろうか。また、フライデーに掲載された行状はどうか。
良識ある都議会議員、区議会議員諸氏のご判断を待ちたい。
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