2013年07月16日(火) |
ネット時代の超非効率選挙?証紙貼り |
これまで、自分の選挙6回を含め多くの各種選挙のお手伝いをしてきたが、国政選挙の「最も難題」が「証紙貼り」であることに気付かされた。これは、衆議院、参議院などの国政選挙の場合だが、法定ビラと言われるA4の大きさのビラ、参議院比例候補ではポスターに、それぞれ都道府県選挙管理委員会(比例は中央選挙会)の交付する「証紙(切手のようなもの)」を貼らなければならないのだ。
(ポスター 右下に証紙がある)
その枚数は以下の通り。
衆議院小選挙区 ビラ七万枚 参議院東京地方区 ビラ三十六万枚 参議院比例区 ビラ二十五万枚 ポスター七万枚
そして、この証紙、公示日に立候補手続きが終わって初めて交付されるので、事前に貼っておくことはできない。したがって、公示日の各選挙事務所は、証紙貼りのボランテイアさんの確保で大変なのだ。
(証紙部分の拡大)
昨年暮れの私の衆議院選挙では、地元のボランテイアの方々が自宅に持ち帰って貼って下さった。まさに内職仕事である。それでも七万枚なのでなんとかなったが、今回の参議院比例は、ポスターと合わせて三十二万枚の証紙を貼る、という気が遠くなる作業をしなければならない。
選対事務局長としては、なんとしても公示日から1〜2日で仕上げる必要がある。悩んでいると、ある支援団体幹部から「証紙貼りやりましょう」という申し出があった。ありがたい!
毎日30名近いボランテイアの方が集い、ポスターは1日で、ビラも3日で仕上げて頂いた。しかし、このネット社会で、「金をかけない選挙」などと言いながら、こんな非効率的な仕事をさせるとは、総務省さんよ!もっと頭を使え。いや、証紙を廃止すると証紙を印刷、管理する総務省の天下り先が一つ減ってしまうのか。効率化より天下りの確保が省益にかなうのかも…
(法定ビラ)
各陣営の運動員から、法定ビラを受け取ったら、是非証紙を見て欲しい。そして、その証紙を貼って下さった無償の労役に感謝しながら、すみからすみまで熟読をして頂きたい。それが、主権者である国民としての心構えであろう。
くれぐれもゴミ箱直行だけは止めて!
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