いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2012年06月08日(金) これでいいのか?大田区議会定例会

 区議会議員になって13年がたつ。この間、議論をしない、修正しない、すべて原案可決の区議会を見てきた。本会議中に議員が寝るのはまだしも(私も!)、役人まで熟睡している姿は、いったい何のために議会を開いているのか疑問に思ってしまう。

 そして、昨年統一地方選挙が終わり、新人区議が入ってきて、さらに緊張感が薄まってしまった。それがいいか悪いかは別にして、平成11年頃の区議会は、1年生議員は先輩議員より早く登庁し、まさか、本会議中に寝るなどということはなかった。

 ところが、平成19年当選組あたりから、徐々にこの伝統は崩れ、「遅刻常習犯」は1年生、という常識が成り立つようになってしまった。6月5日の本会議、自民党議員の代表質問中、自民党新人議員4名のうち、起きていたのは1名、という素晴らしさである。(この時は、私は起きていた!)

 また、長老議員ならまだしも、1年生の若い議員が、区長の答弁中に偉そうに扇子で扇いでいる姿は、もはや世も末の感すらある。ご本人は恰好いいと勘違いしているのだろうが、哀れだ。

 さらには、各会派(所属議員3名以上)の代表質問もヒドイ。代表質問というのは、各会派の区政に取り組む理念や、提案を示し、首長のそれを質するものだ。そして、一般質問は、それに基づき、仔細な問題を質問するもののはずだ。

 が、最近の代表質問は、数字を聞くだけで終わったり、自らの会派の理念や提案は一切なく、ただ「ご所見をうかがいます」という、区長部局の考えだけを聞く、陳腐な代表質問が多い。

 今回も、極めつけでひどかったのは民主党の代表質問である。国政もヒドサはテレビ中継されるが、区議会の質問は、もはや質問と言えるレベルではなかった。

 2位のヒドサは最大会派の自民党の代表質問である。まったく区財政に興味がなさそうな議員が、突如財政について言及したことはビックリであったが、本当にご自身で書いた原稿なのか、その棒読みと、たまに間違える点からも疑問が残る。そして、役人が言いそうな一般論を述べた後には「ご見解をうかがいます」とくる。そんなことは内線で聞けよ!

 共産党は、いつもながら「あれしろ」「これしろ」「民間委託やめろ」型で、問題外。数少ない区議会の良識派、長老の冨田区議(公明党)の代表質問が、まあ拝聴に値するぐらいで、本当に本会議初日は、その場にいるのがいたたまれない位苦痛だった。

 ぜひ、お時間のある方は、インターネットで、その苦痛を味わっていただきたい。区議会中継はこちらから

 せっかく10億円(年間)もの予算をかけて区議会を設置してるのだから、もう少し真剣に議論をしようではないか。(大田区議会では議論は存在しない。役人に質問するだけだ。)

 情けねえぜ!

 


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