2012年06月11日(月) |
たった一人原爆被爆者の陳情に反対!@保健福祉委員会 |
区議会には、実に様々な陳情・請願(陳情のうち議員の紹介のあるもの)が提出される。国会や多くの地方議会では、請願以外は受け付けても審査しないが、大田区議会は、いずれも審査対象にしている。
そして、情けないのがこの審査の「暗黙の基準」である。(ただし、私が13年間見てきて勝手にそう名付けただけであるが)
採択する暗黙の基準
1. お役人が「やります」と言っている内容の陳情 2. デキレースで、すでに実施の検討に入っている陳情 3. 町会、自治会、業界団体など区政友好団体からの陳情
不採択にする暗黙の基準
1. ある党関係者、又は、その関係団体からの陳情 2. お役人が「絶対にやらない」と言っている陳情
採決をせずに「継続審査」とする暗黙の基準
1. 上記の基準いずれにも当てはまらない陳情 2. 不採択すべきだが、そうすると反発をかいそうな陳情 3. 賛否対立するそれぞれの陳情
そして本日の陳情審査で、「継続審査」となった「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律の改正を求める意見書採択に関する陳情」について、私は一人不採択を主張した。
これは、暗黙の基準では上記の継続審査「2」にあてはまるものと思われるが、私は陳情文に以下の文章があったため、絶対に採択するわけにはいかない、と主張したのだ。
『私たちが求めている原爆被害による国の償いとは、原爆被害を起こした責任を明らかにして謝罪すること』
『原爆死没者に謝罪し、弔意を表すこと』
この部分である。
たかだか、被災地のガレキを受け入れるのに「放射能が心配だから反対」などと言っている輩に比べたら、原爆の被害にあわれた方々の辛苦は想像を絶するものであっただろう。
そのことに対する国の支援は重要なことであると思うし、より厚い支援策を、と望む声は当然であろう。
ただ、なぜ、原爆被害について我が国が責任をとって謝罪なのだろうか。原爆を落とし、「非戦闘員」への攻撃や、虐殺を禁じたハ−グ陸戦条約違反を起こしたのは誰だ!米国ではないのか。
なんでもかんでも日本が悪い、というGHQの心理作戦のマインドコントロールが抜けていない、いつものパターンである。この戦後レジームから脱却しなければ、いつまでたっても日本は、真の独立国には成り得ないのである。
誠に残念なことに、自民党、民主党、公明党の区議も、この部分には全く触れずに「継続審査」にしてしまった。だから日本はダメになってしまったのだ。たかだか、地方議会、地方議員であっても「国家観」を持たなければだめだ。
|