2012年02月20日(月) |
航空自衛隊予備自衛官招集訓練4日目@百里基地 |
いよいよ訓練も4日目である。不思議なもので、初日あたりはお客様のような雰囲気だったのが、4日目ともなると、あの10代の若き少年自衛官だったように、自衛官らしくなるのだ。まるでタイムマシーンに乗ったように。
朝8時15分、国旗掲揚の前に「気をつけ!」のラッパが聞こえれば、どこにいても国旗掲揚塔の方角を向いて敬礼をするし、道路を歩いていて、自分yより上位者とすれ違えば敬礼もする。若き時代の教育の成果であろう。
さて、本日は一日「基地防空訓練」である。航空自衛隊の各基地の防空体制は私が自衛隊にいたころは「皆無」に等しいぐらい貧しかった。朝鮮戦争で使ったM55という機関砲があるぐらいだった。
しかし、今は各航空団には基地防空隊が組織されており、防空専従の隊員が日々防空能力向上のために訓練を重ねている。そして、今日は百里基地に所在する第7基地防空隊において、防空火器のうち「VADS」に教育訓練を受けた。
VADSは航空機に搭載されているバルカン砲を対空用に改造したものだ。1分間に数千発の弾を打ち、基地上空への敵機の侵入を防御する火器である。
午前中は、上空で訓練飛行中のF15やヘリコプターを敵機と見なし、追随補足する訓練を行った。広々として基地内にVADSを展開しての「実機」での訓練は、壮大でなかなかおもしろかった。
ただ、一昨日の実弾射撃にしても、本日のVADS訓練にしても、その求める所は、究極のところ「人殺しがうまくなる」ことである。そのことは間違いのない事実だ。
相手を殺してでも守るべき平和、守るべき人が、守るべき祖国があることを、軍人たる自衛官は日々考えているのだ。「平和、平和」「憲法9条、9条」と、ひとつ覚えのように唱えていれば、日本が平和だと思っている人々には理解できないかもしれないが。
今回の訓練では最年長!!
さて、明日で訓練は最終日だ。最終日の前夜といえば「反省会」をしなければなるまい。(百里基地基地クラブ皆勤賞!)夕食後またまた基地クラブにくりだした。
全国各基地からの移動訓練参加者や米海兵隊パイロットなどで大繁盛の基地クラブで、大いに盛り上がった反省会だった。途中から海兵隊の席に割り込み、なんだかんだと日米交流の後「日本に駐留してくれてありがとう。友達作戦で東北を助けてくれてありがとう。」と、日本国民を代表(?)してお礼を述べていたら、予備自衛官の後輩に「もう帰りますよ!」と、連れ戻された!
もうちょっといいじゃねえか!最終日の夜だよ!
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