2012年02月21日(火) |
航空自衛隊予備自衛官招集訓練最終日@百里基地 |
あっと言う間5日間だった。いよいよ本日が訓練最終日だ。今日のトピックは何と言っても体力測定である。いつのころからだか、航空自衛隊全自衛官に年一回の体力測定が求められるようになった。そして、各人の年齢によって、最低級以上を取得することが要求される。
55歳の予備自衛官の最低級は6級である。測定種目は、腹筋、腕立て伏、持久走3000mの3つ。持久走は問題ないが、残りの種目はいささか自信がない。どんなに持久走で上位の級を取っても、もっとも低い種目の級が、体力測定の級となる仕組みだ。
6級は、腹筋18回、腕立て13回以上をクリアしなければならないが、大丈夫だろうか。人数が多い訓練であれば、若干の「お目こぼし」は咎められないが、今回は6名の予備自衛官に2名の訓練教官、それも二人とも女性自衛官だ。「お目こぼし」など期待できないのだ。
それでも、腹筋23回、腕立て30回で5級をクリア。そいて最後の3000m走に臨んだ。毎年のことだが、「根性のない」私の作戦は、いきなり爆走である。ゆっくり走っていると抜かれてしまい、それを後から抜き返す精神力も根性も体力もないのだ。そこで、いきないダッシュで、相手の「戦意」と喪失させ、あとは「何人に抜かれるか」、そして、どれくらい耐えられるかの勝負だ。
例年この作戦を採用しており、小松基地では「体力測定優秀賞」なるものも頂いたこともある。さて、今回も百里でこの作戦を実行した。1000mまでトップ爆走。2000m、あれ誰にも抜かれない、どうしたのだろう。私は、人生でも持久走でも、ゴールまでは後ろを見ない主義である。他人がどこを走っていようが、自分が頑張るしかないからだ。
いよいよゴール!なんと1位だった。14分53秒。自衛隊生徒時代にくればればひどいタイムだが、老兵にしてはまずまずだろう。2位とは約2分差で3級の成績だった。
午後、第七航空団人事部長へ訓練終了の申告を行って百里基地を後にした。5日間の招集手当は1日8000円合計四万円である。そして食事は無論無料。高いか安いか?「兵100年養うは、これ1日のため」という言葉があるが、昨年3月11日「その1日」があったのに、残念なことに航空自衛隊800名の予備自衛官のうち招集されたのは、たった40名にすぎない。
空軍戦力における予備兵力の運用について、防衛省、航空幕僚監部はそろそろ議論してもいいのではないだろうか。それでないと、たかだか四万円かもしれないが、国費の無駄遣いになってしまう。それこそ、蓮ナントカという議員に「仕分け」されてしまいますぞ!
昨年度の招集訓練終了時の感想
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