いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2012年02月18日(土) 航空自衛隊予備自衛官招集訓練2日目@百里基地

 昨日に引き続き、茨城県百里基地で訓練中である。昨日は書きそびれたが、基地到着と同時に奇遇にも自衛隊生徒同期のW一佐(大佐)に出会った。基地外来宿舎入り口で、訓練担当者の到着を待っていると、中から見覚えのあるW君が出てくるではないか。

 彼も驚いて「何してるんだ」と笑顔でよってきた。一般的な自衛官の定年は55歳の誕生日だ。したがって、ほとんどの同期生は定年を迎えているが、一佐になると1年定年が延びるので、W君は数少ない同期の在職者である。
その貴重な同期生と、ほんの一瞬のすれ違いがあれば会えなかった。神の悪戯に感謝だ。

 私は、結構そんな悪戯にしばしば遭遇して「また悪戯してくれた」と、天を仰いで喜んでいるのだ。数年前、小松基地では「射場幹部」として射撃訓練にきたのが、Y三佐。同期だ。さらには、町内会の旅行で立ち寄った道の駅で、航空自衛隊の基地が地域貢献活動で「とん汁」を配っていたが、そこにいた基地司令は、同期のN君だった。

 W一佐は自衛隊生徒卒業後、パイロットとして実績を積み、ブルーインパルス隊長、那覇基地副司令などを務め、今日は航空幕僚監部監察官として、百里基地の監査に来ているとのこと。残念ながら今日帰京するとのことで、一献傾けることはできない。残念だ。

 さて、本日の訓練のメインイベント(?)は、射撃訓練だ。午前中は基地大講堂において、実弾を装てんしないでの「射撃予習」。陸上自衛地ではもはや使用していない64式小銃による訓練である。

 この64式小銃の安全装置が面白い。カタカナで「アタレ」と書かれているのだ。アは安全装置がかかっている状態で引き金を引いても発射できない。タは単発。引き金を引いた数だけ弾が出る。レは連発。引き金を引いている間、弾が連続して出る、という具合だ。うまいゴロ合わせである。


 昼食をはさんで午後からは基地内にある射場に向かう。射撃は、自分の性格をよく表すと思う。冷静沈着な隊員はうまい。心が常に乱れている私は、当然下手くそである。10発撃って50点満点の13点。明日、南スーダンにPKO要員として出発する息子に電話した際、点数を言ったら「あり得ない低得点だ」とバカにされた。


 以下、基地内での風景をいくつかご紹介する。

 基地本部庁舎のトイレの個室に掲示してあった貼り紙である。英文部分は「これはSOPではない。ちょっとしたエチケットだ。」とある。SOPとは、基準手順書という意味。航空自衛隊の貼り紙等の掲示物は、このようなユーモアのあるものが結構多い。


 次は、食堂にあった「US ONLY」の表示だ。丁度今、百里基地には米海兵隊(USMC)が訓練のため宿泊をしている。その米軍人のみのコーナーだ。コーヒーなどが用意されているではないか。コーヒー飲みたい!これも「思いやり予算」なのだろうか。


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