いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年11月11日(金) 交通問題調査特別委員会行政視察@名古屋市

 昨日に続いて、本日も視察だ。今日は名古屋市の「ガイドウエイバス」の視察だ。モノレールのようなバスと事前に聞いてはいたが、いまひとつイメージがわかない。(先日、東京であったJR東海の社員さんも知らなかった!)

 何しろ我が国初だというのだ。期待をもってバスの出発地である大曽根駅に向かった。JRの駅を降り、ガイドウエイバスと書かれた方向に向かうと、バス停どころか「駅」があった。そして、確かに「大曽根駅」と書かれている。一体どんなバスなんだろう。


大曽根駅に進入するバス

 見た感じは普通のバスである。それが、一般道の上に作られた専用の道路を走るのだ。そして、車輪の外側に「案内装置」と呼ばれる小さな車輪状のものを出し、それが道路にある案内レールに沿って、電車のように走るのだ。


 したがって、普通のバス車両なのでハンドルがあるが、運転手さんはハンドルに手を触れていないという、ちょっと不思議な感じでもある。


 専用道路を走ることにより渋滞がないため、電車のように定時運行ができる。以前は路線バスで32分かかっていた区間を、このバスは13分で結ぶ。さらに驚きは、このバス、デユアルモードといって、専用道路の終点から一般道に降りると「普通のバス」に変身して終点まで走るのだ。

 専用道を走行中は「自動車」ではないそうで、自動車保険は使えない。運行は第三セクターの名古屋ガイドウエイバス株式会社が行う。そして、一般道に出ると、運行は名古屋市交通局が行い、バス車両は、ガイドウエイ会社が名古屋市交通局にリースした形になるのだそうだ。

 では、運転手はというと、始発駅から終着のバス停まで同じ方が運転する。実は、ガイドウエイ会社も名古屋市交通局も運転を「名鉄バス」に委託しえいるのだそうだ。なんとも、カメレオンのようなバスだが、大都市の渋滞緩和策と新交通網の整備にはいい仕組みであろう。



 ちなみに、地下鉄を整備するには1キロメートルあたり250億円程度の建設費がかかるそうだが、ガイドウエイの専用道は、1キロあたり50億円と1/5ですむ。また車両もバスに「案内装置」をつけただけの簡単な改造ですむ。

 大田区でもJR蒲田と京急蒲田を地下鉄で結ぶ「新空港線」構想というものがある。このバスでいいじゃないか、と多くの議員が実感したことだろう。


 


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