いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年11月01日(火) 市町村職員中央研修所でお勉強中@幕張

 今日明日と二日間、千葉市幕張にある市町村中央研修所(通称:市町村アカデミー)で、市町村議員特別セミナーに参加している。この研修施設は全国市長会、全国市議会議長会などが出資して設立した財団法人全国市町村研修財団が運営しており、ホテル並みの宿泊棟、講義室、この日記を書いているPC室などが完備されている。
 
 特別区は平成12年より全国市長会、市議会議長会に加入したため利用できるようになった。ここの学長さんは、典型的な天下り官僚さん。現学長は東大卒業後自治省入省。27歳で北九州市の企画課長、以降、北海道副知事、自治省行政局長、自治省消防庁長官を歴任。退官後は全国市長会事務総長を経て現在、市町村中央研修所の学長である。ここをお辞めになれば「3回目」の退職金をゲットか?

 まあ、そんな他人様の懐はどうでもいい。そんな組織なので、1泊2日4食付き個室宿泊、研修、ビール飲み放題、二次会付きで、な、なんと1万円ポッキリである。この安さと講師陣につられて今回は2度目の参加だ。いつものことだが、23区の議員は少ない。265名の参加者中、東京からは7名うち23区からは私を入れて2名というさびしさである。いつもながら、なぜ???

 さて第一講目は、朝日新聞編集委員某氏による「これからの政治の行方」というテーマだった。朝日新聞は大嫌いだが、テーマには興味があったが、最低の講演だった。まるで、新聞記事の復習をしただけである。つまらない1時間半を過ごした。これで何十万か貰うのだろう。私だけの評価かと思って、夕食時にほかの議員に聞いてみたが、聞いた全員が同様の評価で「論外」とまで酷評した女性議員もいた。マスコミなんぞ、そんなものだ。特に朝日(ちょうにち)は!

 二講目は、うって変わってよかった。宮城県涌谷町町民医療福祉センター長で医師の青沼孝徳氏の「大震災と地域医療の連携」というテーマだ。

 涌谷町は人口17683人の小さな町だが、町長の英断と青沼氏の努力で「保健・医療・介護」を一体として行う医療福祉センターを整備した。

 CURE(治療)のみならずCARE(介護)を含めすべてを包括するものが包括医療である、との氏の講義は前段が酷かったこともあり、とても新鮮で聞き応えがあった。志ある首長と医師で、町が変わった状況にはうらやましく思った。

 さて18時からは、夕食をかえんた立食スタイルの交流会である。誰一人知らない交流会だが、終了時には20名以上の「友人」が全国にできた。ここでの笑い話は、二次会である。一次会で残った料理を、10m離れた二次会場に持ち出そうとすると、研修所職員にとめられた。


一次会場出口から二次会場(右側)を見る

私:もったいないじゃないか。

職員:食中毒になって先生方が大変なことになったら申し訳ないので。

私:一次会の会場では、まだ残って食べている議員もいる。一次会の会場だと食中毒は発生しないのか?

職員:二次会が何時まで続くかわからないので心配。

私:みんな体力勝負の職業だから大丈夫。

 しかし、三度、残り物の奪取を試みたが、三度失敗。(見つかった)すると、年配の議員が「犬伏君、三度やってだめなら出来るまでやるんだ」と言われた。

 そして、ついに研修所職員の目を盗んで、食料をゲットした。



 お役人の非常識を打ち破り、残った食料をゲットしてきました!と二次会場で発表すると、全国の議員たちから大きな拍手がわき上がった。お茶目な集団である。


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