いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年05月02日(月) 社印はダメだが、三文判ならOK by大田区会計基準

 お役所には、民間では信じられないような「不思議な常識」が存在する。この是正が私のミッションだと思って常々「お笑い話」として公開しているのだが、長い間お役所にいる方々には、いったい何が「笑い話」なのか理解して頂けない。それが問題なのに!

 さて、本日の笑い話は、ハンコである。選挙の関係で大田区役所が払うべき費用の請求書を選挙管理委員会に提出した。すると、請求書2通が書類不備で戻されてきた。理由は「代表者の私印が押印されていない」からだそうだ。

 その請求書には「民間では当たり前」の、会社の社印(通常角印と呼ぶ)が押印してあったのにである。

 そこで質問した。代表取締役印を押印しろ、というのならまだわかるが、三文判でもいいというのはどういうことだ?

会計管理室出納係長:大田区の会計基準では、社印の押印は定められていない。請求者の私印または、代表取締役印のいずれかを押印するようになっている。

私:百円ショップで売っている三文判がよくて、何万円もする社印ではダメだという合理的理由にはならないではないか。

会計管理室:そう定められているのでお願いしたい。

私:わかった。百円ショップで無駄なお金105円を払ってくるよ。

 おかしくない、と思ったあなたは、使えない議員か長くお役所にお勤めの方だろう。民間会社の請求書に社印を押印せずに私印を押して出したら「社印が漏れている」と戻されるはずだ。

 印鑑と言えば、このようなことを監視チェックする役目の区議会議員のハンコが、実は議会事務局に預けられて、議員本人が金額も知らない請求書や受領書に押印を「全面委任」していることは知られていない。

 私は、私が知らない請求書などに私の印鑑を事務局職員が押印するという行為を認めるほど「人徳がない」ので、ただ一人預けていない。いちいち職員が印鑑をもらいにくる。民間では当たり前の行為を行っている議員が、私一人だということも大問題なのだが、多くの議員は、そのことを不思議だと思っていない。

 今回初当選の新人議員各位には、せめて「自分のハンコ」ぐらい自分の押印する民間の常識を守って欲しいものである。まあ、役人に騙されて、ほとんどの議員がハンコの全面委託に応じるだろうが‥

 嗚呼、情けない〜痴呆議会
 


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