いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年03月30日(水) 「国際儀礼に反す」大田区役所の国旗掲揚

 我が国ほど自国の国旗を粗末に扱う国、国民は少ないのではないだろうか。祝日以外に国旗など掲揚しようものなら「右翼ですか」などと聞かれてしまう。とすれば、北朝鮮や中国は「右翼だらけ」ということになってしまう。こんなところにも、GHQの「日本骨抜き作戦」の効果が、日教組というとんでもない教員たちの協力により成功していると言えよう。

 さて、国旗等についての国際儀礼は「国際儀礼に関する12章 プロトコール 外務省儀典官室」に詳細が書かれている。

          外務省国旗掲揚の基本原則

1)国旗は、国家国民を象徴するシンボルとして掲揚されるものですから、汚れたり、破損したりしたものをしようしてはなりません。 

2)国旗を旗竿(ポール)に掲揚する場合は、常に旗竿の最上部(竿頭)に接して揚げなければなりません。また、三脚などを使用する場合は、国旗を地面についてはいけません。

3)日本国旗と外国国旗を同時に揚げる場合には、国旗の大きさは同一のもので、旗竿の高さも同一としなければなりません。(壁に掲揚する場合も、同一の高さとします)。

4)日本国旗と外国国旗と併揚する場合、国によっては、革命や国家元首の交替などに伴い、国旗の図柄がその全部または一部が変わる場合もありますので、事前に国旗のサイズ(縦・横の比率)および図柄について確認することが必要です。

5)一本のポールに二カ国以上の国旗を揚げてはいけません。

6)二カ国の国旗を掲揚する場合、国旗掲揚の上位の位置とは、内側
から見て右側、すなわち外側から見て左側となります。

7)通常、国旗と団体旗は併用しません。ただし、併用する場合には、国旗は団体旗よりも大きく、団体旗よりも高く掲揚しなければなりません。

8)複数の国旗を掲揚する場合、および国旗と、これとは性格の異にする旗(団体旗など)を掲揚する場合は、最上位の旗を最初に掲揚します。また降納の場合は、最上位の旗を最後とします。

9)国旗の掲揚は、通常、日の出(または始業時)から日没(または終業時)までとします。

10)雨天の場合は、通常、国旗を屋外に掲揚しません。

11)弔意を表す場合は、半旗をあげることもあります。その手順は、ポールの場合、一度旗竿の最上部まであげてから半旗の位置まで下げます。
   また、降納する場合も、旗竿の最上部まであげてから降納します。

12)国旗掲揚の際は、起立して姿勢を正し、目礼または脱帽して国旗に敬意を表すのが、国際的な慣例となっています。




 さて、わが大田区役所には正面玄関上部に左側に日本国国旗、左側に大田区旗が掲揚されている。この掲揚法は (6)からして正しい。つまり左側が最上位であるからだ。

 ところが、この国旗「雨にも負けず、風にも負けず」「深夜でも」掲揚されているのだ。これは明らかに「国旗に対する儀礼違反」(9)(10)である。
庁舎管理担当の管理職に言えば「構造上、毎日の掲揚降下が出来ない」そうだ。高所作業車をいちいち持ってこないとならないらしい。

 新しい庁舎に移転した平成10年から11年の「庁舎管理担当者」がボケだったのだろう。北朝鮮だったら担当者は銃殺刑だ。それぐらい国旗というのは重いのだ。

 もっとも礼式に厳しいわが故郷自衛隊では、自衛隊の礼式に関する訓令(昭和39年5月8日防衛庁訓令第14号)により、受礼者ごとに敬礼の仕方を定めている。挙手の敬礼は一種類だが、脱帽(帽子をかぶっていない)時の敬礼は、相手により腰を折る角度が違うのだ。10度と45度がある。

 最敬礼と言われる45度の敬礼をする相手は以下である。

天皇陛下
国旗
隊員のひつぎ

 総理大臣であろうが、その他のご皇族方であろうが、10度の敬礼なのだ。これを見ても国旗がいかに大切に扱わなければいけないかわかる。区議会では、国旗が議長の頭より下に掲揚されている。まあ、過去50年以上掲揚されていなかったのだから、掲揚できただけマシかとは思うが、情けない掲揚法である。

 気づいたらすぐ直す!それが出来ないのがお役所である。来月、新たな区長が誕生したら、まず、区役所玄関の「儀礼違反」の国旗を正していただきたい。正面玄関前にポールを2本(又は3本)作ればいいだけの話である。


 国際化とは、国際儀礼・常識の尊重からだろう!さてさて、出来るかな。こんな難しいことが‥




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