2011年02月02日(水) |
「しきたり」に想う日本の伝統文化 |
しきたりを辞書で引くと次のように出てくる。 【仕来り/▽為来り】前々からそのようにしてきたこと。ならわし。慣例。
最近、この「しきたり」を軽視する世の中の風潮があるのは、誠に情けないことである。法律が許せば何をしてもいい、というような経済至上主義もこの「しきたり」を踏み外しているものだ。
最近の区内の大きな事例では、大森記念病院を潰した理事長家族が、従業員の給料を数カ月も支払わず、自分たちは豪勢な出前を取っていた事や、商店街のアーケードをストレッチャに乗せたご遺体を運ぶという非常識な山王の葬祭場計画等が「しきたり」違反の好例であろう。いずれも「我欲」だけの行為で、我が国の「和」を尊ぶ文化「恥」のしきたりから大きく外れている。
小さなことでも、日々の暮らしの「しきたり」が蔑ろにされている。以下、最近気付いた事例をいくつかあげてみる。
参加、不参加の返事を出すハガキの「ご芳名」や「ご住所」の「ご」を消し、宛名の「●●行」の「行」を消し「様」や「御中」をつける。
町内会などの紙片での返信を、ハダカで「幹事役」の自宅ポストに入れるのではなく、使い古しでも封筒に入れてお返しすること。
来賓紹介などで名前を呼ばれたら「ハイ」と大きな声で返事をすること。
重要なことはメールや電話ではなく、会ったうえで話すべきこと。
依頼した物や資料、または贈り物を頂戴したら、すぐさま礼を述べること。
年長者に上座を譲る、年長者より早く出勤、出席するなど、年長者、先輩に対する配慮を持つこと。
会合、旅行などの集合時間は「10分前」遅くとも「5分前」には席などに着くこと。
それなりの式典や会合にはTPOに合わせた格好をすべきこと。(子供の学校に、Tシャツ、Gパン姿で授業参観や保護者会に行くな!!!)
何かの行事の幹事役を勤めて、返信ハガキが「しきたり」通りに書かれていて、一言「幹事に対する労いの言葉」などがあると、その発信人さんの温かさに触れたようでホッとする。
しきたり軽視の風潮は「あなたらしければいい」という、我儘と自由を混同した日教組の教育の仕業と言ったら言い過ぎだろうか。私は「しきたり」に則った人生をこれからも送りたいものだ。
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