いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年01月04日(火) 御用始め、初仕事は宴会?いえ、新春の集いです

 今日から全国のお役所が仕事を始める「御用始め」である。だいたい「御用」とはなんぞや?時代劇で、奉行所の役人が「御用だ!御用だ!」と、捕り物をやるあれだろう。今風なら「警察だ!動くな」となるのか、つまり「俺たちは権力だ!」との表現が「御用」だろう。

 その他にも、御用商人、御用達、御用組合(ちょっと違うか?)、御用学者など、「御用」がつく単語は多い。それだけ、お役人社会が続いているということだろうか。

 さて、その「御用始め」の今日、大田区役所最大級の「お仕事」は、新春の集いである。これは、大田区長、大田区議会議長の連名で区内各種団体の長、官公署関係者などを招待して、大田区産業プラザの大展示場で行われる新年の宴である。勿論、酒もふんだんに出る。

 一昨年ぐらいまでは、確かコンパニオンも大勢いて、お酌や料理を運んでくれたが、流石に昨今の緊縮財政では、まずいとなったのか、最近は見ない。会は、午前11時に開始され、30分程度大田区長の「ありがたいお話」がある。

 見方を替えると、公費を使った「壮大なる区長後援会」とも見えるが、いや違う。区政のための、新春の集いである。ちなみに、昨年度(平成22年1月実施)の税金からの出費は4,067,986円也。参加者は無料である。

 はたして必要な経費かどうか、まあ、日ごろ、無償に近いボランテイアで区政を支えていただいている各種団体への慰労という意味も考えれば、好しとすべきか。

 ところで、この行事に比べ、区立学校での飲酒は、あまりにも厳しい。卒業式の後の、来賓による簡単な乾杯、餅つきや納涼大会など、町会などのお手伝いで行った学校行事、PTA行事での反省会など、以前はアルコールが出ていたが、最近では「学校での飲酒は好ましくない」との、教育委員会の通達により、ほぼ全校で自粛である。

 年がら年中「飲酒」は好ましくないが、卒業式などメリハリのある時期に、節度を持ったアルコール提供は決して禁ずべき行為ではないと思う。学校では「競争をさせない」「学校では飲酒をさせない」、そんな日教組的「奇麗事」で育ったこどもたちが、社会に出て、センセイ方の「あなたらしく生きればいい」いいつけを守った結果、フリーターやニートになった、と言ったら言い過ぎだろうか。こどもと大人は違うこと、教員と児童生徒は違うこと、これを教えなければダメだ。

 教育現場での「飲酒」がご法度ならば、今日、新春の集いに出席していた教育長をはじめ、教育委員会の全管理職、学校長などは「処分」ものだろう。勤務中に酒飲むななどと無粋なことは言うまい。何事もめりはりである。

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