いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年09月11日(土) 厳しい訓練2日目@小松基地

 今日は、訓練2日目である。まあ、初日が移動だけだったので、今日が初日のようなものである。

 朝8時から、予備自訓練のアイドルたるD三等空佐によるブリーフィングがあった。防衛大学校卒業のエリートながら、一々お茶目なD三佐は、予備自衛官の人気者である。ところが、彼も来年6月に定年退職になられるそうで、今年が最後の予備自衛官訓練だ、と嘆かれていた。引き継ぐ人事班長は、苦虫を噛んだような「厳しそうな」形相の人事幹部である。

 午前中は、基本教練だ。教練とは、「右向け右」とか、「まわれ右」など、自衛官としての基本動作で、あらゆる行動の基本である。つまらない訓練ではあるが、これを疎かにしては何もはじまらない重要な訓練でもある。
つまり、軍隊として命令と服従の関係を明らかにする、形から入る教育である。日教組や労組が最も嫌う部分だろう。

 昼飯は、やっとまともなものを食べた。昨日の昼、夜はレトルト食品であり、今朝の朝食は、凍ったチーズパンとクリームパンという粗食続きだったのだ。


 そして、午後は「市街地戦闘訓練」である。同時多発テロ以降、基地警備が脚光を浴びるようになった。以前は、警備職というのは、他の職種では使えない隊員の特技と思われていたが、いまや花形である。

 市街地でテロと戦う想定で、防弾チョッキをつけ、手と膝にプロテクターをつけての訓練だ。通常の射撃訓練は「寝打ち」といって、地面に寝そべって打つので、銃の重みはさほど感じない。ところが、市街地戦闘では、立ったまま打つ姿勢が求められ、その場合は、右手だけで約4キロの銃を保持しなければならない。日ごろ、体力づくりをしていない身には厳しい。(写真は私)


 ほとんど、陸上自衛隊のような訓練の1日を終えて、夜は小松基地に勤務している自衛隊生徒の同期生Y君と、同じ同期で自衛隊を辞め、金沢市で自営業を営むM君と、楽しい宴を開いた。居酒屋から、全国の同期生に電話をかけまくり、3名がかわるがわる話す、という電話同窓会も楽しかった。38年前に、航空自衛隊生徒として同じ釜の飯を食べた仲間は素敵だ。

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