いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年09月10日(金) 今日から自衛官@航空自衛隊第六航空団

 議会と地元行事の狭間をぬって、本日から5日間予備自衛官招集訓練に応じ、石川県小松市に所在する航空自衛隊小松基地にいる。


 航空自衛隊の予備自衛官制度は、昭和の終わりに陸上自衛隊にあった制度を模倣して始められたが、20数年たった今日でも、具体的な「有事の活用法」が確立されていない。予備役を完全に兵力として構築している米国に比べると、なんとももったいない話である。

 私が所属しているのは、東京都府中市にある防空指揮群という部隊であるが、5日間の訓練に必要な施設や要員が不足や、効率の点で、例年、小松基地または、茨城県百里基地のいずれかで訓練を行う。

 朝8時に府中基地に出頭する。基地正門には見慣れた迷彩服の警備隊員の姿はなく、民間のガードマンが立っていた。防衛省正門も民間警備会社に委託しているようだが、通常の官庁ならそれでいいだろう。が、戦闘集団の玄関にガードマンというのは、いかにも我が国の防衛政策の貧困さを象徴しているようで、悲しくもあり情けなくもある。

 特に、府中基地は、航空総隊司令部や防空指揮群など我が国防空の要の基地である。その入り口に自衛官が立っていないとは、なんたることか。どうせ、総人件費削減と、官庁業務の市場化テストの一環なの)だろうが、おかし
と思う将官はいないのだろうか。(将官の出入りの際は、自衛官たる警衛隊長が送迎するのでわからないかも…)

 さて、これからも予算削減の影響が出ることになる。なんと、航空自衛隊の移動訓練に、マイクロバスである!!!!!府中基地から小松基地まで、およそ800キロはあるだろうか。これを、自動車教習所の送迎バスのような車で8時間かけて移動するのだ。

 以前は、埼玉県入間基地より、輸送機で小松まで移動していたが、いつのまにか、バスが恒例となってしまった。この辺にも、航空幕僚監部が予備自衛官制度について、あまり重視もしていないであろう事と、マンネリ形骸化を感じてしまうのだ。

 府中基地に到着が8時、出発が10時半。この「余裕ある日程」も予備自衛官訓練の特徴である。昔は基地正門に「歓迎 予備自衛官招集訓練」という看板が立てられていたものだが、いまや、人事科長の挨拶はおろか、幹部の見送りもない、という淋しい出発である。

 すぐれた管理職、親分というのは、このような「たかだかの事」でも手を抜かないっものだ。その点、小沢一郎氏の子分に対する気遣いは素晴らしいものだった。(ご異論はあるだろうが)この出発に、防空指揮群司令あたりが「気をつけて行って来い」と出てくれば、一同がんばってこよう、という気になる。マネージメントとは、そんな小さな積み重ねであろう。

 8時間の道中の食事は、皆様の税金から支給される通称「携行食」である。昼は、煮込みハンバーグ。そして、夜は、ほたてめしに鉄板焼き肉、という豪華版である。(写真参照)まあ、息子がハイチPKOで50日間も、こんなもので暮らしていたのか、と思えば2食ぐらい我慢せねばなるまい。


 小松着18時。お〜間に合ったではないか。基地クラブ(基地内で唯一飲酒出来る居酒屋)の閉店に間に合った。よし、みんな行くぞ!

1900(ヒトキュウマルマル)基地クラブ「白山」集合だ!


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