いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年09月08日(水) 羽田国際化記念イベント開催、はたして、その意味は?

 新しい区長が当選され3年半。この政権の特徴的キーワードは「中国」と「国際化」に象徴される。

 区長は何度も中国を訪問し、連合町会長や商店街連合会長まで公費で引き連れて中国を訪問している。来月も、やはり町会長たちを連れて中国を訪問するらしい。(今回は実費徴収)はたして、今、基礎的自治体である大田区が、中国と親しくすることに何の意味があるのだろう。

 松原区長は、宇都宮徳馬代議士(親中国派)の秘書が政治の世界への第一歩だっただけに、中国はお気に入りのようだが、今すべきことは「外」ではないだろう。「内(大田区)」をもっと見つめることが基礎的自治体の長には求められよう。

 また、羽田国際化のイベントも頂けない。はたして、羽田の国際化で、区内産業にいかなる恩恵が被られるのか、まったく理念のないまま、イベント屋と化してしまった感すらある。


 昨年度は、わけのわからない幟旗と空港内での展示に4000万近くの税金を投入し、議会では与野党双方から疑問視する声があがった。それにも懲りずに、明後日から2日間では、羽田空港国際化記念GLOBAL EXPOなるイベントが行われる。

 各国政府観光局、航空会社、旅行業者、区内団体などが参加して行う、お祭り行事で、イベント屋さんに約5000万円で請け負わせたものだ。イベントとしては面白いだろうが、はたして、区内への経済的波及効果はいかほどのものだろうか。

 地方自治体の施策すべてに、費用対効果を求めるつもりはない。赤字であっても行わなければいけない事業が多いのが行政の宿命でもある。しかし、税収の落ち込みが激しい昨今「どうでもいい」イベントに多額の税金を投入すべきではない。

 それこそ、区長お得意の「地域力」を使って、区民や区内団体の力で、手作りのイベントにしたほうが、例え集客が少なくても、よいと思うのは貧乏議員の戯言だろうか。

 国際化事業予算、昨年度の4000万円、今年度の5000万円あわせて9000万円あれば、認証保育園が1件新設出来る。羽田が国際化して、区内産業を中国に移転したら、ただでさえ風前の灯の区内ものづくり産業は、壊滅的な打撃を受けるだろう。

 極楽トンボのような、理念なき国際化、ビジョンンなき親中行政には、声を大にして反対である。
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