いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年08月08日(日) Thankyou!建設会社社長さん

 今日は、夜から仲羽田町会の例大祭・盆踊りの直会に招待いただいた。この町会は地域が違うが、ひょんなことから大変親しくなったのだ。それは、平成10年12月29日の夜のことだ。

 仲羽田町会を含む羽田地区には、この時期、地域選出の区議会議員がいなかった。そこで、自由党の支持者である飲食店主のご紹介で、この町会の行事には「区議候補」として度々おじゃましていた。(自由党公認予定候補であった)

 年末のこの日、歳末警戒のお疲れ様会が町会長の自宅で行われていた。ちょうど同じ頃、自由党小沢党首も年末のご挨拶に、自由党支持者である羽田の飲食店で夕食をとっており、私も同席をしていた。

 党首が日本酒の杯をあけ、ご機嫌になったタイミングを見て「党首、地元の町会長をお連れしてもいいですか?」とうかがった。選挙の鬼である党首は、地元を大切にする。即座に「お連れしなさい」との快諾を得た。

 大喜びの町会長は、党首の隣に座り、雑談に華がさいていた。その時、町会長が党首に真顔で迫ったのだ。「党首、この隣地に空き缶リサイクルで町会会館の土地を買ったのですが、建設省の空港対策費の適用が受けられないのです。」と。党首は「それは大変ですね。わかりました。地域のことは、いぬぶし君に任せていますから、彼を通じてやってみてください」と応じた。

 町会が土地購入を検討していた時、この土地は空港の「騒音地域内」だった。が、羽田空港沖合移転により、購入後は「騒音地域外」になり、お役人の判断では「空港周辺施設」にはあたらないので、補助金1800万円は支給しない、となった。

 ところが、法文のどこを読んでも「騒音地域に住む住民のための施設」に補助金を出す、とあり、施設が「騒音地域」になければいけない、とは書いていない。町会会館予定地は、町会の一番空港から遠い外れにあり、ほとんどの町会員は「騒音地域」に居住している。明らかに、お役人の判断ミスであるが、一度ダメと言ったらダメ、はお役人の特技ですらある。

 この時の小沢党首の「わかりました」の言葉を持って、町会長と建設省の所管に出向き「小沢党首も了承しています」と「法文解釈」の再考を促した。それから1ケ月、平成12年の2月に、めでたく補助金「交付の内示」があった。

 町会の永年の夢がかなった瞬間である。そのおかげもあって、この町会は、平成11年の区議会議員選挙では大変な応援をいただき、私は当選することが出来たのだ。批判はあるかもしれないが、政治主導の判断が、地域の拠点を作ったと言える。(ちなみに、当時、自由党は自自公で与党だった)

 さて、それから10年が経過した昨年以来、この会館で水漏れや壁面のクラック(亀裂)が発生して、町会役員さんを慌てさせた。何度も施工した建設会社にかけあったが、感情のもつれもあり、解決に至らなかった。

 ところが、今年に入って、町会、建設会社の間で合意が成立、この会社の「アフターサービス」として、町会会館のクラックを無償で補修することになった。ところが、改修の終わった会館を見ると「補修」どころではなく、外装を見るかぎりでは「全面改装」である。まるで新築のようにキレイだ。

 町会長にうかがえば、先月の羽田のお祭りには、遠方に住んでいる社長さんが、奥様と小さなお子様を連れて、神酒所を訪問してくれたそうだ。一時は、意見の相違で険悪な雰囲気になりそうな時期もあったが、すばらしい。

 よかった!よかった!社長さん、ありがとう!

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