2010年06月06日(日) |
改めて地域の底力を痛感!お祭りで火事発生 |
昨日から、お祭り一色である。今日は、六郷神社の「神社神輿」が地域の半分を巡行する。それぞれの町会では、休憩の接待の準備に余念がない。
私は、昨日自分の住んでいる町会でほとんど一日お手伝いをしたので、今日の午前中は、お隣の町会のお手伝いに出かけた。この町会では、お昼前に神社神輿が休憩するので、てんてこまいである。
あと数分で神輿到着という時、いきなり接待場所の町会会館前を猛スピードの消防車が何台も走り抜けて行く。そして、すぐそばで停まり、消火栓にホースを繋ぎ始めた。な、なんだ〜
野次馬いぬぶし、すぐさま現場に走る。すぐそばの飲食店からモクモクと白煙があがっているではないか。と、携帯電話に大森消防団荒木ひでき議員から着信だ。「いぬぶしクンの近所で火事だ。住所は‥」いつも消防車より早い通報を頂くが、今回は私の行動が勝った。そそくさと礼を述べ、町会会館に連絡に走る。
消防車が放水を開始した場所はお神輿の巡行ルートである。勿論周辺には立ち入り制限がひかれた。接待は出来ない。すぐさま、この町会の役員でもあり、氏子青年会の神輿責任者でもあるIさんが消防、警察と協議。
現場を大きく迂回し、巡行を続けることになった。が、だ。接待までもう10分しかない。通行規制で車で飲み物や机を運ぶことは出来ない。そこで、誰が言い出すもなく、手が空いている人々が、急遽設定された休憩場所へ荷物を運び出したのだ。
PTAのお母さんたちは、レモン水の入ったバケツを両手に抱え、炎天下歩き始めた。私もその列に従った。ほんの数百メートル移動の予定が、現場警察官の指示で、さらに数百メートル移動。結局、1キロ近い距離を手作業で運び、無事、神輿の到着に間に合った。
誰も予想すらしなかった火事。あと数十分早いか遅ければ、と誰もが思ったが、みな黙々で頑張る姿は感動的ですらある。自分のためではない姿が素晴らしい。
そして、もっと素晴らしいのは、この騒動を起こした店主がお酒をかかえてお詫びに来た時だ。愚痴のひとつもいいたくなるだろうに、皆、労いの言葉を彼にかけるのだった。さっき警察や消防と交渉をしていたIさんは、なんと「お見舞い」の熨斗袋を用意していた。
古来より失火を責めない江戸の町の優しさが、この街にもあった。
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