2010年06月05日(土) |
お祭りから見るマンションと地域社会 |
私の住む六郷地区は、今週はお祭り一色である。地元の氏神様である六郷神社例大祭が3日から始まり、土日は各町会のお神輿や山車が地域を練り歩くのだ。特に、不況の影響で神社のお神輿が昨年は巡行できなかったが、今年はまわることになり、よりいっそう準備に余念がない。
ところが、まったくお祭りとは関わりのない住民もいる。地域と関係を持たずに暮らしている人々や、地域とは関わりたくない方々である。勿論「お祭り」だけが地域活動ではないが、残念で悲しいことでもある。宗教行事とは、ほとんどの方が思っていない地元の伝統行事を継承することは大切だ。
さて、私の住んでいるマンションは、同じ町会内の分譲マンションで唯一町会に入っていない稀有な共同住宅である。昨年、所有者対象の「町会加入の是非」を確認するアンケートでは大多数の所有者が「是」としていたが、中には「加入のメリットは」とか、「入りたい人が入ればいい」などという意見も散見された。
私自身、決して町会擁護派でもないが、このような意見にはいささかあきれてしまう。月額100円や200円の自治組織に「メリット」という経済原則はそぐわない。そのような方々は、町会で管理している防犯灯の下は避けて通行していただきたいものである。災害時の小学校の避難所運営協議会は町会が主体であるし、小学校の納涼会もそうだ。高齢者見守りネットワークも町会の力なしではできない。なぜ、もっと寛容になれないのだろうか。
さて、今回そのマンション管理組合に町会から「お神輿の休憩場所提供」の申し出があった。竣工以来、そんな関係のためか町会のお神輿が巡行してきたことはなかった。場所提供の許可を理事会の合議で出した。通常、休憩を取る場所では接待が行われる。それは担ぎ手に水分や食料を補給してもらうためだ。ただ、町会にすら加入していないマンション管理組合で、接待を行うのはいささか困難である。
さてどうしたものか、と思慮していると居住者の方から「ただ休憩という訳にはいかないだろう。有志でなんとかしよう」との声があがった。そこで、協力依頼のチラシを作り声がけをしたところ、思いがけなく善意が集まり、立派な「接待」ができたのだ。敷地内のパン屋さんは、なんとアゲパンを130個も作ってくれた。(無論、無料!)
今回の神輿巡行を契機に、我がマンションが地域の町会と少しでも近づいていただければ幸いである。
担ぎ手の皆さん、ご苦労さん!マンションのお手伝いいただいた皆さんありがとう!これぞ「地域力」。
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平成21年6月8日、17日の日記の一部で、株式会社河津建設が施工した仲羽田町会会館の建設工事について、大田区議会での私の発言を記載いたしましたが、その部分については削除いたしました。
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