いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年04月04日(日) 花見に見る世相

 今日は、私の住んでいる町会のお花見が開催された。私はと言えば、町会の一員として花見の準備に朝8時から公園で準備をしていた。

 毎年、この花見で見られる風景を、なんの脚色を付けずに中継する。

 80人ほどの参加者のうち、半分近くは近隣の都営住宅の住人の方々である。都営住宅の住人の町会費は他の町会員より低額で、一世帯月額50円年額600円だ。町会員である高齢者が亡くなると香典が町会から3000円出る。敬老の日には、長寿祝い金も支給される。そして、花見で肉を食べ、ビールを飲んだら‥

 私は都営住宅の住民に文句を言うつもりにはない。それが制度だから。が、だ。税金を投入して安価で入居している都営住宅の住民が、普段なんら関わっていない町会の「花見」になると、大挙して来る構図は、あまりに情けないだろう。

 普段見たこともない人々のために、町会役員は、酒を振舞い、焼きそばを焼き、肉を出す。これにありついた人々は、当たり前のように食べて帰っていく。

 これでいのだろうか?

 東京23区の財政は、足立区と練馬区を除いて健全である。そして、その2区の特徴は都営住宅が多いことである。大田区でケタ違いに五段階評価の低い中学校がある。区立I中学校だ。昨年度、一昨年度の5段階評価では区内でケタ違いの低レベルで、昨年は、ついに「5」の評価がゼロ%、という科目が複数あった。これでは内申点で、上位校に進むことは不可能だ。

 周辺には、都営住宅群がある。区教育委員会は、この学校間や地域間の学力格差を認めていない、が厳然として格差はある。そして、その地元には都営住宅が多くある現実。

 都営住宅に居住する人々の「価値観」が低い、とは言わない。しかし、厳然と地域と成績がリンクしている実態がある。そのことに、教育委員会も都営住宅の住民も渡りあわなければいけない。所得が低いことが学力の低下の原因なのか、それとも、「行政に頼る親の生活態度」が学力低下の原因なのか、真剣に向かいあうことが求めらる。

 所得と学力。地域とが学力。大田区が目をつぶっている問題を、真正面から考えるポイントが花見にあった。 参考までに、あえて批判を恐れず書くが、私は昭和37年頃から3年ほど父親と、国立のお風呂のない都営住宅で暮らしていた。

 都議や区議の多くも、このこと「所得と成績」「所得と生き様」等を語ると票が減るから、触らない。インチキ生活保護とともに、真面目に検討しないと、日本は社会主義国家になってしまう。 嫌なことでも議論し情報発信するのが政治家。奇麗事ばかりならべて「皆さんのために‥」などと挨拶するのを政治屋という。

 なんと言われようと、私は、後者にだけはなりたくない。たとえ落選しようともだ。

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