いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年04月02日(金) いぬぶしを外して「ご理解を!」by産業経済部

 開発・観光特別委員会において、羽田空港国際化記念事業の予算執行について、再三、苦言を呈し、さまざまな資料の公開を請求してきた。その杜撰さには、日ごろは「お役人の味方」である自民、公明からも疑問が続出した。

 ところがである、なんと、所管の伊藤産業経済部長から「いぬぶしを抜いて、与党会派で集まって欲しい」と、自民、公明、民主の各会派幹事長と観光・開発特別委員に「召集」がかかった。

 ところが、一部会派から「議事録に残らないような非公式な会合はどうか?」と、与党全員で集まることことへの異論が出たので、各会派ごとに「懇談会」という名の「いい訳の会」が実施された。

 行政側からは豪華メンバーが出席した。以下、メンバーである。公式の委員会よりすごい。行政の慌てぶりが見える。

野田副区長、遠藤久経営管理部長(当時、現代表監査委員)、伊藤産業経済部長、石井産業経済課長、青木観光課長、井上副参事(国際化担当)以上6名。

*議会には、予算の細かい執行内容まで説明する必要はない。
*我々が執行機関なのだから、こちらで行えばいいい。
*区民は、それほど関心はない。
*どうか理解をして欲しい。

 だいたい、この繰り返しの「いい訳」を豪華メンバーが繰り返した。しかいし、その発言内容には大きな誤りがいくつもある。はたして彼らは、管理職試験で地方自治法や公職選挙法を学ばなかったのだろうか。

 メンバーの中には、遠い昔の学生時代、日本の未来を憂いて「権力」と対峙した者もいる。また、ヒラ職員時代に「組合幹部」として「執行部」と戦った者もいる。どうしたの?なぜ、変わっちゃたの?

 地方自治体は、首長(区長)が政策や予算を定め、議会が区民の意思決定機関として議決をし、それに基づき「お役人」が執行する、というのが正しい仕組みだ。

 それを、「議会」には知らせない、区民は無関心だからいい、細かいことまでいいじゃないか、理解してくれ‥とは、まったくどうしようもない。

 このような「議会軽視」の行政執行は、つまり「区民軽視」と同義語であり、「愚民政治」にも連なる危険な考え方でもある。どうか、心ある自民、公明、民主の「与党会派」の皆さん、「ご理解を」と言われて彼らにバカにされていることに気づいていただきたい。

 早く、大田区がもともな議論をする議会、情報を公開する自治体へ変わることを願うものである。

 なお、もう一人お役人が名指しで「呼ばない議員」がいたが、ご本人の了解を取っていないのでお名前は書かない。

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