2010年03月11日(木) |
このノボリで観光客を誘致します?観光課 |
お役人と話をしていると、ときたま「こちらがおかしいのか‥」と錯覚するぐらい、まじめな顔で「アホらしい」ことを説明してくる。これは、笑いを超越して、哀れになるほどだ。
先週の開発・観光対策特別委員会もまさに「哀れ」だった。羽田空港国際化記念事業と銘打って、区内のイベント会社に、3360万円を支払って、事業をするらしい。
すでに、羽田空港のターミナルの展示場所を、1日20万円で借りて、大田区のパンフレットを配る、という「画期的なショボイ」事業を終了しているが、はたして「何に、どう使って、誰に、何を訴えるのか、明細書を見せろ」と前回の委員会で資料を請求した。
そして、出てきた「業務委託内訳書」には、あきれた、を通り越してタマげた。A4一枚に書かれた、その「明細書」を以下に示す。
(1)イベント・キャンペーンの企画・調整等 一式 8,000,000円 (2)イベントの実施 一式 12,000,000円 (3) キャンペーンの実施 一式 1,071,950円 (4)大田区観光紹介用広告物の作成 一式 9,400,000円
小計 30,471,950円 諸経費 1,528,050円 消費税 1,600,000円 総計 33,600,000円
これを「内訳書」として議会に出す根性は見上げたものである。世の中では、これを「内訳書」とは呼ばない。なぜか、(3)だけ、10円単位にまでなっているのは、合計額であわせるための「調整」にすぎない。
「一式」の内訳を書くのが「明細書」であり、これは「総括表」と呼ばれるべきものである。さらには、諸経費ってなんだ。建築業界では、当たり前に請求されているが、この事業での「諸経費」ましてや、税金では、その明細も明示するのが、説明責任であるし、「民間出身」を標榜する区長なら当然であろう。
こんな明細書で、3000万円を超える仕事がいただける大田区は、なんて「業者に優しい」自治体なんだろうか。ステキ!
そして、観光課長が「区内商店街に、ノボリを立てて、国際化をアピールします」と、説明された、ノボリの「ミニチュア」が、区議会議員に配布された。う〜ん、デザインもいまいちだし、訴求力に欠けるな!こんな業者を、よくぞ選んだ、と思ったのは私だけではないはずだ。
が、驚きはそれだけですまなかった。な、なんと、配られた小さなノボリは「ミニチュア見本」ではなかったのだ。本物、つまり、この20センチ弱のミニノボリを、区内の商店のレジにおいてもらって、「国際化」の機運を高めるのだそうだ。
もう、何も言えなくなってしまった。どうにもならない!こんなバカらしいことに、血税が3300万円も垂れ流されている。それを「与党」だ、といって止めれない議会も情けない。
頼むよ、少し、まじめにやろうよ。えええ〜真面目にやってこれだって。スマン悪かった!
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