2009年12月14日(月) |
建替え予定の保育園2件視察byこども文教委員会 |
今日は、午後からこども文教委員会である。所管事務報告が役人からあった後、バスで区内2箇所の建替え予定の保育園を視察した。どうも、行政用語というのは「上から目線」が多くて感じが悪い。
なぜ、視察なんだろうか「見学」でいいと思うが。見学は字の如く「見て学ぶ」これでいいじゃないか。もうひとつ「陳情」「請願」という言葉も嫌いだ。どうも「お上のお情けを‥」的ではないか。
さて、その一件目。区立入新井保育園。私が建替えのためのプレハブリ−ス料1億5千万円は高すぎる!と批判したものである。園舎に入った率直な感想は「狭い、かわいそう!」である。
さらに驚いたのは、保育園の唯一の接道部分が私道であり、それも4mのセットバックが終わっていない状態なのだ。昭和30年代に建築されたという園舎は、とにかく狭い。廊下も細い。職員用の事務室も会議すら出来ない狭さである。者が所狭しと置かれている状況は、到底「区立」とは思えない惨状だ。
建替えは急がねばならぬ。がだ、だからとて1億5千万円のプレハブは不要である。隣地を区は購入している。ここに新園舎を建築すればいいではないか。
次に訪問したのは、六郷地区にある区立みどり保育園。こちらも、隣地にある区有地に、これまた1億以上のプレハブを建てて、既存園舎の耐震改修工事を行うという。
先に「惨状」を見せられたので、こちらは「別世界」に映ってしまった。よく不動産屋が、物件を案内する際にやる手法と同じだ。これとて、隣接地に建てる建物をプレハブではなく、本建築にしてしまえばいい、と現場と役人に言うと、すぐさま回答があった。「園庭がありません。」
ウソつけ!目の前に、ほとんど使われていなそうな児童公園があるではないか!ここと、仮園舎建築予定地は地続きではないか。ここを園庭にすればいい。と、反論した。民間では当たり前の発想である。
お役人は、負けずに応える。
児童公園の廃止は大変ですし、公園が減ることは地元が反対します。
これも詭弁である。近隣の児童館を廃止して保育園を新設する計画があるが、ここでは児童館前の児童公園を「園庭代わり」にすることで、認可できる、と説明したではないか。
また、この、狭い児童公園のすぐ近くには、とても広い区立公園があって、「公園が減って、りっぱな保育園が出来る」ことに、地元も文句は言うまい。
常に、お役人は「自分中心」「役所の決定優先」である。事業仕分けには否定的だが、ぜひ、大田区の予算の使い方、意思決定の仕方、区議会議員の「なんでも賛成」の姿を広く、区民に公開することは重要だと思う。
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