嫌いなシ−ズンがやって来た。それは、忘年会、新年会のジ−ズンである。私のことを知る多くの人々は、これを見て驚くに違いない。なぜなら、私は根っからの「宴会好き」だからである。これは正しい。
人と集うこと、話すこと、場合によっては騒ぐことは大好きな性格は自他共に認める。では、なぜこのシ−ズンが嫌いなのか。それは、議員になってから嫌いになったのだ。以下、簡単に理由を羅列する。
1. 会費の書いていない忘年会、新年会に議員が会員より多い金額を持参するのが恒例となっているから
例えば一般の参加者からは、会費3000円なのに、議員は5000円を「会費」と書いて、当たり前に払う習慣がある。議員の側も、それが「貢献」だと勘違いし、主催者側も「会費と書けば違反にならない」等と言ってくる。一般の参加者より多い部分は、公職選挙法で禁じられた「寄付」にあたり罰金を持って罰せられるのだが‥
2.会費が明示されていても、それ以上に「会費」を持参する議員が後を絶たないから
どうも、「たくさん会費を持参することが、地域へのお礼になる」と勘違いしている議員が、公明党と共産党以外には、まだまだいるようで、誠に残念である。(但し、人数が少なく、警察の監視が届きやすい国会、都議会レベルでは少なくなって来たようだが‥)
過去に、ある区内団体から「議員からは会費以外は受け取らない」旨の通知が公式にあり、その見識には感動したが、この文書すら、すでに「過去の遺物」になってしまった。
私の地元の南六郷2丁目団地自治会は、各種の催しで町会などからのご祝儀は受け取るが、議員からは、会費以外は絶対に受け取らない、という極めて正しい姿勢を貫いている。新年会でも会費は1500円、上述した「多額の会費で有名」な議員が5000円を出したところ、即座に返金をされていた。また、私の住んでいる南六郷3丁目町会、近隣の仲六郷4丁目町会も、町会長の方針として「議員は議会での仕事で返せ」と、一切の会費を受け取らない。
3.国会議員を含め、各議員らが米搗きバッタのように、お辞儀してまわる光景は哀れであるから
一部の有権者は、議員たるもの、有権者のおかげで当選したのだから、当然、ペコペコすべきだ、お酌ぐらいしろ、カラオケの一曲も歌え!と考えているようだ。勿論、有権者の1票がなければ当選できない。しかし、その「ご恩」は、議会における行政の監視役、住民の代弁者としての仕事でお返しすべきものである。
ましてや、国政の重責を担う代議士(衆議院議員の呼称)が、一日20件もの忘年会、新年会を梯子することを「好し」とする政治風土は、三流と言わざるを得ないのだ。本当の支援者だったら代議士に対して「忘年会なんか来なくていいから、政策をちゃんと考えてくれ」と言うだろう。
以上の理由から、私はこのシ−ズンが嫌いである。じゃあ、行かなきゃいいだろう、と言われるが、行かなきゃ「地元に顔出さない」と言われるのだ。 さあ〜今日も行くぞ!!!仕方ねえな〜
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