いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2009年10月16日(金) 観光・開発対策特別委員会視察 2日目

 昨日は、前置きが長く視察内容が書けなかったので、昨日分から。

 昨日の岐阜市では岐阜シテイ・タワ−43の会議室で、岐阜駅周辺整備事業につき、担当部長より説明を受けた。

 土木畑出身という迫力ある部長さんは、昭和63年に都市計画決定された現在の場所が、途中平成2年に頓挫して、大変な苦労をして現在の43階建てのビルになった事情をウラ事情を含めお話くださった。

 驚きは、岐阜市も権利者として床を所有しており、特に最上階のレストラン部分は、固定家賃のほかに売り上げ歩合8%をプラスして市の収入にしているというから立派である。大田区でも似たようなケ−スでは「区で区分所有することは困難」と意味不明な答弁がされていたが‥

 現在岐阜駅周辺では、なんと12の再開発を主体としたまちづくりがすすんでいるが、この「三井物産出身の市長」をも説得できる豪腕部長さんの手腕に負うところが多いのだろうな、と多くの区議が思ったことだろう。大田区にはいないタイプの管理職である。

 ただ、視察終了後歩いた岐阜市の繁華街は、目抜き通りでも「貸し物件」の看板が目立ち、はたして、12件もの再開発は大丈夫なのか、気になった。さらに面白かったのは、夕食を食べに他の区議と一団となって商店街を歩いて歩いていると、公務員風の数人が「まったく視察ばかりきやがって‥」と話していたことだ。きっと、我々以外にも視察の議員団が来ていて、説明に追われた岐阜県か岐阜市の職員さんだろう。そういえば、昨日は「鵜飼い」の最終日だった。(当区は厳しくて、鵜飼いにはいけません!)

 そして本日は大垣市の視察である。岐阜の比べて小ぶりの大垣では、景観条例を交付しているとのこと。その内容は、岐阜の豪腕部長の説明より余程参考になったのだが、それ以上の興味を持ったのは次の2件である。

1.大田区の役人が頑なに「出来ない理由」を述べている、住民票、印鑑証明の自動発行機が大垣市にもあった。さらに、「絶対ダメ」と大田区が拒否している「戸籍抄本」まで自動発行しているではないか。地方都市で出来て、大田区で出来ない理由、それは大田区が言っている「法的問題」ではなく、「職員の仕事がなくなる」ことであろう。毎日本庁舎1階で並んでいる人々の多くが、住民票や印鑑証明取得だ。これを機械発行にしてしまったら、「職員がいらなくなる」!そりゃ大変!!!区民の利便より、区職員の雇用対?????

2.大田区議会の常任、特別委員会は本会議開催中以外は月1回しか開かれない。川崎市などでは、毎週開催している自治体もある。もっと開け、と要望しているのだが‥なんと、大垣市議会は、年4日の開催だけだそうだ。そして、そのうち1日は大田区議会で10日ほどかける「決算委員会」。予算も1日。すると、それ以外の調査事件の審査には、年2回しかあたれないことになる。あらあら!!市議会事務局さんにうかがうと「議員さんは、他にやることがたくさんありますから」だそうだ。日本は広い!!!

 大田区の区政に資するかかどうかは、いささか疑問ではあるが、見聞は広がった。


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