2009年09月06日(日) |
実弾射撃訓練と対空機関砲訓練 |
3日目は、本訓練の目玉である、64式小銃の実弾射撃と、対空機関砲(VADS)の操作訓練だ。予備自衛官が、招集訓練中以外で銃を持てば違法であるが、この5日間は合法となる。実に不思議な感覚だ。
25メ−トル先の的を狙って射撃を行う。精神力、集中力、胆力の勝負である。
64式小銃についている安全装置が面白い。カタカナで「アタレ」と書いている。アは、安全装置がかかっている状態で引き金を引いても弾は出ない。タは、単発で引き金を引くたびに1発発射される状態。レは、連発で引いている限り弾が出る。アタレとは、うまく並んだものだ。勿論、国産である。
VADSとは、そもそも退役したF104戦闘機のバルカン砲を再利用するため、地上用の対空火器としたものである。その後、改修を続け、基地防空の「最後の砦」として配備されている。
20ミリの弾は1発6000円、これが一分間に●千発も発射されるのだから、戦争とは金がかかるものだ。
そして、常に忘れてならないことは、いずれも「人を殺すこと」を目的としていることである。国を守る、という崇高な目的であっても、人を殺す、という行為には変わりはない。
その重さを、心に留めながら、訓練にあたらなければ、単なる「ミリタリ−オタク」になってしまう。
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