いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2009年08月14日(金) またまたデキレ−スか?大田区役所HP作成業務

 大田区のプロポ−ザルや入札の相当数が、経験的にまた統計的にデキレ−スや談合の疑惑があることは「公の秘密」である。官憲各官庁も注視をしているが、なかなか確定的な証拠がないことと「金銭の授受」が明らかでないこと等から、立件されないようだ。心ある担当者は、常にこのことに悩みながら、やむなく職務として「適正な競争が図られた」としているのが哀れでさえある。

 さて、昨日、区内の子育て支援NPOである「ふぼれん」のメ−リングリストで管理者さんが以下のような情報を下さった。きわめてマトモな市民感覚の、お役人に対する警鐘であるので、許可を頂いて転載する。

こども家庭部子育て施策担当課長が担当する「おおた子育て応援サイト」に関する「構築および開設業務委託」に関する募集が8月7日付で大田区のHPに掲載されました。

しかし、募集掲載が8月7日なのに、募集の締め切り日は8月17日、わずか10日間の期間しか応募要項に関する提案文書を作成する期間がありません。

ましてや、区議会にも報告もせず、区報掲載もせず、大田区のHPに掲載しただけで事業者を決めようとしています。本日、担当課長は担当係長を呼び、「そのような不備があったのか」と質問、係長「急を要していたので区報掲載などを省いた」と答えていた。そんなことは百も承知の課長と係長のやりとり、これが先々週の週刊ダイヤモンドの「子どもに優しい自治体格付け、23区最下位」の大田区の現状です。

企画提案コンペは8月21日(金)午後1時から始まります。審査委員は、大田区担当課と「おおた子育て運営委員会」の正副委員長(私立の保育園と幼稚園の園長)で決めるそうです。「ウェブサイト」のことなどなにも知らない人たちで、「あっという間」で決めてしまう。なんだかできレースの様相が見えてきます。区議会議員の方は、ぜひ次回委員会でこの件の質問をお願いします。

「子育て応援サイト」、作ることには大賛成です。しかし作る以上は「よいものを」がふぼれんの考え方です。23区内の多くの自治体が作っているから大田区もでは、形はできても魂をこめることはできません。何でも付け焼刃では、ふさわしい効果は期待できません。本来なら区民に広く公開し、最高の事業者を選定すべきです。


 以上がMLの転載だが、あらためて 募集要綱を見ると、ますますいかがわしさを感じる。

いかがわしさは

1.来年3月31日納品であれば、係長の発言のように「急を要している」とは思えないこと。

2.WEBの素人である子育て支援課の職員が作成したとは到底思えない、専門的な仕様書作りには、すでに「ある業者」が支援していると思われること。

3.多くのIT業者は、今週は夏休みを取っているのに、わざわざ、先週の金曜日8月7日に大田区のHPに公開し、来週月曜日17日に提案書必着、という「なるべく提案が少なくなる時期」をあえて選んでいること。

4.昨日の区議会こども文教委員会では、「所管事務報告」がほとんどないのに、本件には一言も触れられていないこと。

 以上の点から、本件はすでにW社もしくは、L社に発注が決定しているが、対外的に「公募」のスタイルを言い訳として取ったと断定してよいのではないだろうか。

 それにしても、区民も区議会もなめられたものである。民間出身を標榜する区長さんのお考えをうかがいたものだ。きっと、副区長が代弁するのだろうな‥


後日談;担当部長より締切を延ばす旨、連絡があった。GOOD!


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