2009年04月09日(木) |
お役人の勘違い@東京都下水道局と区立学校 |
お役人の特性に「過剰反応」というものがある。自らの保身や組織の保護のためや、規則などへの過度の反応などがあげられる。本日は、そのうちいくつかを例示する。
読売新聞より
上記の写真は、新年度から使う東京都下水道局職員の作業服につけるワッペンである。上側の水をデザインしたものが、当初作られたもの。実は、この水のラインが、都が作成している「デザイン使用基準」で認められていないのだそうだ。
そこで、2万枚作成したものを破棄し、新たに下側のように、つまらない「基準どおり」のものに作り直したというのだ。作成費用、縫い直しに、血税が3400万円多く支出されたのだ。バカである。
民間会社でも、CI使用基準を作成しているが、それはイメ−ジ性の統一のためである。今回のデザイン、誰が文句を言うだろうか。本当にあきれたお役人の過剰反応。金返せ!
詳しくは→下水道局総務部広報サービス課お客さまの声係 TEL 03-5320-6511
次は、区立学校の卒業式での飲酒についてである。各学校では、卒業式終了後に、来賓(地域の町会長など)に対し、軽食とビ−ルを出すことが恒例となっており、来賓側も若干のご祝儀を持参していた。
ところが、最近、突如「ご祝儀不要」、そのかわり「飲食もなし」という学校が増えてきた。校内において時間中の飲酒は「教育上差しさわり」があるらしい。アホである。
慶弔行事に「寸志」を持参し、食事でもてなすことは、わが国の伝統文化である。まして、年がら年中するわけでもない。年1回のこと。また、教員が、学期末などに、ご苦労さん、と校内で一杯やるのもダメだそうだ。なんとも殺伐とした人々だろうか。そんな厳しいことを言いながら、生徒指導には「あなたらしければいい」??おかしいじゃん!
この派生で、学校の周年行事を「勤務時間外」にせよ、という学校まで出ている。理由は、多分ふたつ。
1.勤務時間中に、学校内で飲酒を含む周年行事開催は問題である。
2.教員に勤務時間中に、周年行事への参加を命令できるか。(勤務時間外なら任意と言える)
どちらの理由も、事なかれ主義の学校長など管理者の「逃げ」である。判断の基準は、お客様である地域の方々が「来やすい時間」、それだけである。教員の勤務時間だろうが、時間中の飲酒であろうが、まったく気にする必要はない。
万一「勤務時間中の飲酒」に問題があると判断する学校長は、是非、教育長にも文句を言って欲しい。毎年1月4日午前11時から「勤務中」に、区長は勿論、教育長、教育委員、教育委員会管理職を含め、大田区の管理職が、産業プラザで、各種団体の長や各官庁の長、議員など数千人と「大宴会」を、公費で行っているのだから。
何が違うのさ?
要するに、社会通念の常識を持っているか「お役人バカ」に徹しているかの違いである。頑張れ!お役人!頑張れ!お役人と化した学校管理職!
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